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ハンディGPS GPSmap60CSx購入記
【GPS更新の動機】
樹林帯を多く歩いた2008年、使用しているGPS GARMIN Vista-Cxの衛星捕捉能力に不足を感じるようになった。日高の山(稜線)を歩くにはなんら不満はないが、テントを入れた重いザックを背負って樹林帯の急登をもくもく歩くとき、辛い縦走を延々と続けるときなどは、GPSによる正確で確実な現在地の把握による行程管理が、自分にとっては必要なことの一つである。
そこで、高感度のチップを搭載したGPSへの更新を計画した。まず、使用中のGPS「GARMIN Vista−Cx」を売却し資金獲得する。売却の方法は、Yahoo!オークション(ヤフオク)。
選択対象機種は、
1 高性能チップを搭載していて手の中にすっぽり納まるVista−HCx
2 画面が大きくStarVチップ搭載の60CSx
3 HYMLのkoyaさんお薦めの取り回しがいいoregon300
とする。
【GPS売却】
最初に使用したGPSは、2003年にI.D.Aから購入したGARMIN eTrex Venture(英語版)。
いまだモノクロのこの機種が売られているが、値段は当時26,000円程度であった。
このGPSは2006年に、ヤフオクで購入価格に近い値段で売却し、同時にGARMIN Vista-Cx(英語版)を購入した。
今回もVista-Cxをヤフオクに出品。アクセス総数はなんと895件、ウォッチリストに入れられた数は60件、入札件数は24件であった。なお、お楽しみの落札価格は26,500円となった。
この価格なら、ヤフオクで新品のVISA-HCxが購入できる。さあ、元手はできた。新しいGPSを手に入れよう!
【選定対象機種比較表:重視項目順】
機種 | チップ(注1) | 電池持続 時間(注2) |
ヤフオクでの 即決価格(注3) |
重量 | 画面サイズ (mm) |
Vista HCx | 高感度チップ | 25h | 26,500円程度 | 160g | 33×43 |
GPS60CSx | StarV | 30h(注2) | 39,800円程度 | 220g | 38×56 |
Oregon300 | 高感度チップ | 16h | 44,800円程度 | 193g | 38×63 |
注1 StarVは、Sirfテクノロジー社製
注2 セーブモード時
注3 2008年12月20日現在
一番重視したことはチップの感度、次に電池が持つ時間、そして価格である。
ヤフオクでは、2〜3人が継続して60CSxを出品しているが、東京の出品者のものが一番の高値が付いている。
これはやはり、商品説明の文章力が信用力・説得力となって影響しているようだ。
なにせ、自分のVISTA-CxもHCxの新品同様の値段が付いたのだから・・・。
(ただし、地図及びカシミール3DGPS応用編書籍+CD付き)
以上、総合して購入機種を、60CSxとした。
ヤフオクでは、60CSxに何度か入札した。
開始価格は33,300円が主流だが、なかなか開始価格で落札できなかったので、気長に入札を繰り返し、
結果、12月12日に札幌の出品者の物を33,300円で落札することができた。
この出品者は、入金前にすでGPSをヤマト運輸で近くの配送所まで発送していて、入金が確認できるとすぐさま届けられるように配慮されていて、安心だった。
GPSmap 60CSxは、家の中でもこのとおり窓から1.5mも離れていても衛星を何個も捕捉する。
ちなみに、他の部屋でも試したが、長いひさしなどがなく、窓から外が見える場所なら、室内で容易に衛星を捕捉する。
【地図のインストール】
US版60CSxには、極めて大まかな地図しか内蔵されていない。
そこで、等高線も表示され、ナビゲーションにも使える地図としてアップアップダウン製作所が販売している「GARMIN GPS用 日本詳細1:25000道路ナビ+トポ v2.0」を通販で購入する。
この地図はCDに格納されているが、あらかじめ2GのマイクロSDカードに格納された地図も販売されている。
この場合、マイクロSDカードをそのままGPSに挿入すれば地図が表示されるので、CDからの地図の転送の手間が省けるが、地図のバックアップ上の問題があるのではないだろうか。
なお、GARMIN GPS用 日本詳細1:25000 v2.0の大きな特徴は、「自動ルート検索(ナビ機能)」にある。
マイクロSDカードは、池袋のビックカメラでpanasonicの1Gのものを購入したが、すべての日本地図及び等高線を表示させるには、1Gでは容量不足であり、最初から2Gのカードを購入すべきであった。
【インストール手順】
1 GPS付属の「Trip & Waypoint Manager」をPCにインストールする。(これによりUSBドライバも有効となる。)
2 GARMIN GPS用 日本詳細1:25000 v2.0のCDをインストールする。
3 Trip & Waypoint Managerを開く。(日本詳細地図が表示される。)
4 GPSに転送したい地域を選択し、転送を開始する。(GPSに日本詳細地図が表示される。)
【試し歩き】
さっそく近所を歩き、ログを取ってみた。ぶらぶら歩きながら道を横切ったり、まっすぐ歩いたりと試してみる。なかなか良し!カシミール3Dに落とすと、この画像のとおり。これで、これからの山歩きに新しいGPSが活躍してくれそうだ。
【参考】
カムイエクウチカウシ山から下山し、1700mから八ノ沢カールへ下りるときのVista-Cxのログ(2008年7月31日:濃霧)を見てみると、樹林帯でもないにもかかわらず軌跡が大きく乱れている。
ちなみにカムエクから南西に延びた軌跡は、濃霧で尾根を間違え、ヒグマが掘り返した土の連続を登山道と見間違えて斜面を降り、GPSでカムエクの山頂を確認して戻った際のものである。
カムイエクウチカウシ山 | 灰色の線はUUDの登山道 | ピンクは作成したルート | 青色フラッグは任意のポイント |
■ GARMIN GPS60CSxのデバイス画面のスナップショットをダウンロードし、昨年歩いたカムイエクウチカウシ山でのGPS軌跡(上の画像)と、カシミール3Dでルートを作成したものをGPS内のアップアップダウン製作所の「GARMIN
GPS用 日本詳細1:25000道路ナビ+トポ v2.0」地図上で表示したものをコピーしてみると、このような具合になった。鮮明さが際立っている。
この方法は、「山より道具」のukgoodsさんに教えていただいた。(GARMINのxImageというツールを使ってデバイス画面のスナップショットをダウンロードする。)
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