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厳寒の北海時間切れで断念 初春の雪のアポイ岳
2004/ 1/24


5合目休憩所から初春のアポイ岳

2004年の初登りをアポイ岳とした。出発が遅れ,11時に登山口届を記入したが,9時30分に2人,10時30分に1人が登っている。避難小屋から雪は深くなり,馬ノ背から8合目は,ところによって腰までの深さがある。
 先行の3人は,13時30分,8合目で頂上をあきらめ下りてきた。無積雪期だと頂上まで15分の9合目に着いたのが14時で,太陽も沈みかかっていることから,引き返すこととした。
 季節を変え,数々の美しい花を見せてくれたアポイ岳の高山植物たちも,ピンネシリのナキウサギたちも,縦走路を歩いていた熊たちも,厳しい寒さに耐えているのだろう。


9合目手前の岩稜帯

特別天然物アポイ岳高山植物群落。アポイ岳は日高山脈・えりも国定公園の南端にあり様似町に属する。アポイ岳はかんらん岩からなっている。かんらん岩はクロムやマグネシウムなどを多く含む。そのため、特殊な植物しか生息できない。かんらん岩でできている、アポイ岳や、日高町にあるチロロ岳西峰などでは、カトウハコベやカムイコザクラなどの特有の高山植物が群落を作っている。かんらん岩は、地球の深部から上昇してくる間に温度(300℃400℃くらい)と水分により蛇紋岩に代わる」・・・とのことである。


馬ノ背と日高の海岸

アポイ岳のかんらん岩は蛇紋岩にかわっておらず,隣峰の幌満岳とともに,多種多様の特有の高山植物を育んでいる、とのことである。アポイ岳に限らず,ルシチ山,三枚岳,豊似湖の周辺などに様々な花の群落が見られる。その全貌を知るには時間がかかる。今歩いている道のほとりにも,今運転している車が走る道路脇にも,氷河期の生き残りといわれるナキウサギがしっかり生活している。登山道にも林道にもヒグマが現れる。縦走路をピンネシリに歩けば,南日高の山々が一望できる。


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