[ HOME ][次へ][自生地のアツモリソウ]


常識を覆すアツモリソウ自生の場所
 6月7日 



2013/ 6/ 7 まさか、こんなところに? 


 ふとしたことをきっかけに気になっていた場所へと向かう。そこには2度登ったことがあるが、まさかアツモリソウがあるだろうなんて言うことは思いもつかない所である。半信半疑でその地を訪ねることにする。植生は途中で変化し笹も出現する。この地については、ネットでも昔の花の本でも一切出てこないところだ。しかし、情報がないから本当に花(アツモリソウ)がないかというと、そうでもないようだ。

 昭和30年代に発行された山の花のガイドブックがそれを物語っている。その記述を見るとたとえば、当時でもホテイランは希少なあるいは絶滅が心配される植物として取り上げられている。そして「もうホテイランはここでは見ることはできない。」などと書かれているが、最近のネット情報ではそんな大昔に無くなったといったところで、ホテイランを見たという複数の記録を見ることができる。

 そんなわけで、常識とされていることをそのまま信ずることなく、一度はその地に立って自分で見て納得する必要がある。ただ今回の場所は常識的に物事を判断してよさそうなところだ。ここにはあるはずがないと。

 しかしながら、それらしきものはあった。笹に守られてひっそり佇んでいる。第一の場所のものより生育は遅れているようだ。中央の株の左側に幼苗も見える。これ以外のところも子細に眺めたが、下草が食害に遭って全滅状態で、他のアツモリソウを見付けることは極めて困難との結論に達した。


 [ HOME ][次へ][自生地のアツモリソウ]