厳冬期 徳沢から蝶ヶ岳 (2日目/後半)
2014/ 1/ 3〜5
(Team Hidaka Vol.5)
蝶ヶ岳から飛騨側の尾根 (1/ 4)
■ 1月 4日(土) 2日目 ■
蝶から常念岳
蝶ヶ岳冬季小屋を辞して西風が吹き付ける稜線を蝶ヶ岳手前まで戻り、トラバース気味に長塀尾根に復するトレースを辿る。穂高や槍ヶ岳に続く峰々は最後までその全容を見せようとしなかった。そうではあっても、正月以降に長塀尾根から登ることができた(たぶん)2番目のパーティの一員としては、ここに至ることができただけでも大満足である。
長塀尾根を下る
蝶ヶ岳からは長塀尾根の中に続く道(トレース)を辿り下山する。樹林帯に入ると展望はなく、ただただひたすら歩くだけである。ただただ歩く。尾根はガスに巻かれているが、目前の視界は利き、穏やかな風景がどこまでも続く。
7人分のトレース
長塀山を登り返し、しだいに標高を下げていくと急斜面となる。トレースを少しでも外すとズボッと股下まで埋もれる。朝からの歩きと寒さで筋肉が拘縮し、特に急斜面がきつくなる。まだ日暮れには時間はあるが、太陽は傾きかけている。
無事到着 徳沢園冬季小屋
尾根の末端を下りるといっぺんに平坦な道となって徳沢園の冬季小屋へと続く。管理人さんが笑顔で出迎えてくれる。凍りついたアイゼンは管理人さんが(特別に)預かってくれて乾燥してくれることになった。一息つく間もなく自炊室に集合し、無事の下山を祝う。