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北海道B岳のホテイアツモリソウ


 2011/ 6/18 


この場所でホテイアツモリソウを見付けるのはなかなか困難です。
それは圧倒的な他の植物の中、風が吹いてほんの一瞬見せるホテイアツモリソウの蕾を捉えないと、
次の機会はいつ訪れることやら・・・、といった環境からなのです。


 前日17日は、礼文島を日帰りで散策し、レブンアツモリソウをたっぷりと堪能しました。その夜、稚内に戻り車を走らせいったん路傍に車を停めて数時間仮眠しました。夜が明けた18日の今日は、午後から芦別市に移動し、崕山自然保護モニター登山会の事前研修会に参加する必要がありますが、研修開始が午後2時からだったので、かねてから気になっていたB岳山麓を探索することにしました。時間がないので夜が明けると同時に行動を開始します。


撮影のために中に入ると植物を踏み付けることになるので望遠を使い、最小の負荷に収まるように工夫します。

 どこにでもありそうな場所に見えますが、肝心のホテイアツモリソウはどこにも見当たりません。体の位置を変えて探索を続けると、思わぬところでホテイアツモリソウが恥ずかしそうに草陰からちょこっと顔をのぞかせています。画像では判断がつきませんが、この日は帽子が飛ばされるほどの強風が吹き付けていたのですが、この風で周りの草が揺れた時に赤いものがちょこっと見えたのです。これは奇蹟と言っていいでしょう。
 


2つめのホテイアツモリソウ(以下、同じ株)

 いくら人がいないところであると言っても、あまりうろちょろしていると何かあった時に不審者と名指しされかねません。自重と自制心が大事です。そんなわけでホテイアツモリソウをデジカメに収めて、すぐに移動します。


もう他の植物と遜色のない背丈になっています(危ない、危ない!)。

 2株目のホテイアツモリソウは割と自己顕示欲が強いようでした。すくっと花弁を立て「いま花開くから見て行ってください。」と言っています。なんともまぁ〜。この株は見事でした。ここではこの株だけだと思っていましたが、画像をよく見ると奥に小さい葉が見えますね。もう一株あったようですが、目には入りませんでした。


とりたてて綺麗でした。

上の画像も下の画像も同じ株のものです。風が強くて大変でしたが、コンパクトデジカメでもこの程度の画像を残すことができました。実際はホテイアツモリソウは振り子のように揺れていたのでした。


 登ってきたばかりの太陽の光を浴びているホテイアツモリソウと離れがたかったのですが、いろんな意味で長居は無用です。次の場所までのロングドライブも待っていますので、「さようなら、ホテイアツモリソウたち!」と再会を念じてその場を去ったのでした。


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