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2007/ 7/17〜21 エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山の縦走記録(1回目)
2008/7/29〜8/1 エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山の縦走記録(2回目)
2009/ 7/23〜31 カムイエクウチカウシ山〜コイカクシュサツナイ岳の縦走記録(3回目)
2014/7/25〜29 エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山の縦走記録(5回目)
2017/10/ 4〜5 カムイエクウチカウシ山の登山記録(6回目)


この山域のテント場の様子
この山域のカムイビランジの様子
この沢の増水時の様子(通常時との比較)
2009年 東京大学の記録
               


エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山縦走(4回目)
(2010/ 7/30〜8/ 4)

[登山前日]


水煙を上げる怒涛のエサオマントッタベツ川で

 7月29日 (前日) 

 辛くてもう歩くまいと思っても、日高山脈エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山〜コイカクシュサツナイ岳の稜線のハイマツ帯、ナイフリッジ、密かに咲く花のカムイビランジを思うと、今年もまた懲りずに計画書を作ってしまった。「病膏肓(こうこう)に入る」とは、まさに今の自分のこのことをいうのだろうか。

 エサオマントッタベツ岳からカムイエクウチカウシ山への縦走は、2007年、2008年に続き今回が3回目となる。いずれも当初計画はエサオマントッタベツ岳からコイカクシュサツナイ岳までの縦走であったが、天候の悪化と気力衰退により途中で計画を断念しているから、そう言った意味では、自分には今もって「未完の縦走路」である。なお、昨年はカムイエクウチカウシ山からコイカクシュサツナイ岳を7/27〜31に縦走しているが、いずれにしてもエサオマントッタベツ岳からコイカクシュサツナイ岳の間を通しで歩いていないので、今もって消化不良状態にあることは否めない。


この花、なんの花? カムイビランジ

この地のカムイビランジについては別項を参照下さい。

 今回の日高縦走に際し、出発前の同じ7月に南アルプス鳳凰三山(7/6〜7)を1回、北岳(7/14〜15)を1回、テントを担いで歩いた。特に北岳は天気予報で傘マークが出ているのを承知で登り、6時間の雨中での歩行と風吹きすさぶ稜線での設営とテント泊縦走に必要な装備の最終チェックをし、日高の山に備えた。


 7月29日、JAL最終便でとかち帯広空港に着く。空港からタクシーで戸蔦別ヒュッテまで直接入る方法も考えられるが、徹夜勤務のままヒュッテに入ることは疲労回復上問題ありと、これまでも日高登山の際にお世話になった「帯広八千代ユースホステル」に宿と送迎をお願いした。ユースホステルに着くまでの間、オーナーから、前日の28日に札内川の八ノ沢出合で発生した遭難事故の概要や沢の状況を教えていただく。

 この「遭難事故」と言うのは、7月28日朝に、カムイエクウチカウシ山沢の八ノ沢出合で、小樽市のガイドに引率された登山客5人が、「川が増水して対岸に渡れず、立ち往生している」とのガイドからの衛星携帯電話による通報によって、道警のヘリコプターで救助された事故である。なお、8月2日にはヌカビラ岳で8人が天候悪化による疲労でヘリコプターによって救助され、8月3日には、幌尻岳増水した沢で流されて女性が死亡し、同行の3人が救助される事故が連続して発生した。

 ユースホステルには遅くに着いたので、さっそく食事となり、士幌牛のステーキを肴に十勝ワインをたんまりと飲ませていただく。うまい! 購入をお願いしていたガスカートリッジをいただき、先に送っていた防風マッチを受け取り、ベッドの人となる。

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