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大山と蒜山の展望台 カタクリ広場のある毛無山
2005/ 4/17



毛無山山頂から 大山 

岡山の山を登るのは始めてである。北海道では5月に入ればもうカタクリの花がマン化になるので,岡山ではもう咲いているだろうと,大山と蒜山の展望台である毛無山(ケナシガセン 1218m)にカタクリの花を求めて登った。尾根筋にはまだ雪が残っており,目的のカタクリは, やっと葉を出したばかりで,開花にはまだ早いようである。カタクリ山広場から白馬山へも歩いたが,カタクリはまだ目覚めておらず,地表に出ている葉はまだまばらである。


カタクリ広場への稜線からの毛無山

 毛無山はとりたてて特徴のある山とは思わないのだけれど,駐車場は満杯でツアーのバスまで来ているほどで,地元の人には親しまれている山なのだろう。その理由の一つには,たぶん,大山を拝めることもあるのだろう。


「毛無山山の家」という名の休憩所

 登山口にある休憩所はかやぶきの立派な建物で,写真や案内パンフレットの類も充実している。登山口までの往路に佐山という集落があって,そこにはカタクリ群生地があり,地元の方々が保護に努めているとのことであった。素朴な農村風景の中の里山の麓のカタクリは,愛情と春の光を一杯に浴びて咲いている。朝まだ早いというのに,駐車場にはもうカタクリ目当ての人の車が停められていて,農産物を販売する売店も開いていた。


醍醐の大サクラ

朝まだ早いというのに,駐車場にはもうカタクリ目当ての人の車が停められていて,農産物を販売する売店も開いていた。醍醐の大ザクラがあるので,わざと遠くの駐車場に車を停めて山道を歩き,野の花は咲いてはいないだろうかと山道を歩いた。スミレの花しか咲いてはいなかったが,初めての岡山の山道の散歩は新鮮だった。

この醍醐桜は,推定樹齢が700年で,岡山県下でも老大樹の一つに数えられる桜だという。醍醐桜という名は,後醍醐天皇が隠岐に流される際,立ち寄って愛でたという伝承から付けられたらしい。なんの変哲もない農村の細い道をたどって着いた山奥の小高い丘に老齢の巨樹が1本だけある,北海道では見られない風景である。


岩井畝の大サクラ 

岡山の山地は,小さい山と山の間に土地が開かれ,道がつけられている。毛無山からの帰路たどり着いた山奥の岩井畝という地域にも大樹のサクラがあった。いつ誰がそのような思いで桜の苗を植え,どのような思いで今の今まで守り続けてきたのだろうか。付近に民家は1軒しかなく,田舎らしいのんびりとした風情であった。(岡山にて)


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