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冬季小屋は雪で埋没 金峰山
2009/ 3/18〜19


雪に閉ざされた金峰小屋/冬季小屋

(マウスONで小屋に入ることができます。)


 2009/ 3/18 

 金峰山には2002年5月の残雪の季節に日帰りで登ったが、大日岩周辺から砂払いの頭までの樹林間にはそこそこの雪がまだ登山道に残っていた。2008年は、1月17日に小屋泊まりを予定して家を出たが、財布を忘れて途中で引き返した。今回は小屋泊まりながら万一の際の備えとしてテント装備一式を背負い、さらにテントをを設営する場合の整地用としてシャベルを持って、瑞牆山荘から金峰山を目指した。暖冬の2009年であってもまだ3月であることから、富士見小屋手前からは登山道がアイスバーンとなっていて、アイゼンの装着が必要だった。

 登山道は、富士見小屋からいったん土が見えるが、その先の樹林帯の登りにかかると圧雪もしくは氷化している。続く稜線の樹林帯は雪が深く積もっている。飯森山を巻いて大日小屋に着くと、小屋は雪に覆われ入口のドアは凍り付いて開かないが、裏のトイレから内部に入ることができる。小屋の棚には空になったガスカートリッジがいくつも置き去りにされている。そのほか電池やタバコの吸殻の放置もひどい。今にも崩壊しそうな小屋ではあるが、ゴミが散乱させるほどの利用者がいることはいるのだろう。


砂払いの頭から五丈岩と金峰山頂上

 樹林帯からひょこっと砂払いの頭に出ると金峰山に続く岩峰が見える。前回歩いた記憶と違って結構な斜面をトラバースしなければならないようだ。このまま行こうかと少し逡巡するが、アイゼンがきちっと利くだろうからと先に進む。そう、ピッケルを忘れてきてしまったのだった。明日の帰りのことも考えて丁寧に足場を固めて前に進む。千代の吹き上げを越えてほっと一息つくと、今日の宿泊場所となる金峰小屋が見える。

 金峰山の頂上手前にある五丈石で手を合わせ、頂上経由で金峰小屋に下りる。自炊小屋は全体が雪に埋まっている。まさかこれが冬季小屋ではないだろう。冬季小屋はどこだろうと小屋の裏手からトイレ方面に行ってもそれらしきものはない。やはり雪で埋没している「自炊場」が冬季小屋だった。テントを持って来ているから慌てることはないが、埋没の仕方が尋常ではない。テント場は吹きっ晒しにあり、夜が辛そうだ。もう間もなく日も暮れるが、シャベルを持ってきているから雪洞を掘るつもりで除雪しようと決める。約30分の格闘で入口のドアを開けられたが、雪は内部にも吹き込んでいる。

 
金峰小屋/冬季小屋の内側から

 小屋の中にもこんもりと積もった雪を排雪し、板の間に吹き込んだ雪を外に捨てて今夜の寝床を確保する。この雪はドアの隙間というよりは、ドアの上部の板張りの隙間からシャワーのように降り落ちて溜まったもののようだ。小屋には毛布がたくさん置かれているので数枚拝借し、その上にシュラフを敷く。寒さに凍えながらビールとワインを飲んで、そうそうに就寝体制に入る。前回に続きシュラフの中に小型湯たんぽを入れるが、凍えきった足先が徐々に温まって、その効果は絶大である。あまりにも心地よくて、ぐっすりと寝てしまった。

 ※ 2008年に財布を忘れて金峰山に登れなかったことは、神の啓示、助けであったのかもしれない。ショベルは持っていなかったし、山小屋(冬季小屋)泊まりということでテントの準備もしていなかった。・・・ということは、あのまま1月中旬の金峰山に入っていれば、小屋を掘り起こすこともできず、暗くなってから下山しなければならなかったはずだった。物忘れに感謝!


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