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徳右衛門岳の水場から二軒小屋ロッジへ下りる 
(2015/ 9/19〜24)


 2015年 9月23日 (5日目の3) 
この日の行程 : 蝙蝠岳05:58〜06:23四郎作ノ頭06:25〜07:33徳右衛門岳〜11:34二軒小屋ロッジ (所要時間05:36)


横窪沢

 徳右衛門岳の水場を後にすると、それまでの稜線の雰囲気とは違った美しい樹林帯の中を歩くことになる。せっかくの樹林帯にも心無い不必要と思える赤テープが多用されている。この山域で遭難騒ぎ(事故)があってから、ルートが整備され木々にペンキでマークが記されたようだ。屈折点などで赤テープの取り付けが不要だとは言わないが、直線で間違えようのないところに付けられたテープは汚いだけとしか言いようがない。

 陽が適度に射し込む樹林帯には苔がきれいに地表を覆っている。これまで歩いた南アルプスのどこにも存在しない不思議な美しいおとぎ話の中のような風景が続く。


ウソッコ沢小屋 雨のためカメラはここまで

 しばらくそのような光景を楽しみながら歩くと、標高が次第に下がっていく。すると岩場が混在した尾根筋となって岩鏡がじゅうたんのように地表を覆う。

 標高を下げて行くと気温が急に上がってくる。もう少しで林道というところで蝙蝠岳の頂上で一緒にテントを張った人に追い着き、登山口に出る。蝙蝠岳から4時間30分、徳右衛門岳からは水場を往復した時間を含めて3時間30分であった。そこからは林道を歩きながら二軒小屋ロッジまで、山のことなどあれこれ話をしながら歩く。

 椹島ダムから椹島ロッジに行く途中の赤石湖はエメラルドグリーンの美しい湖である。蝙蝠岳から下りてすぐの大井川の2か所に水の流れが止まったところがあり、ここもそれなりに美しい。炎天下の林道を歩くこと30分、ようやく二軒小屋ロッジに着く。


 二軒小屋ロッジの広々とした芝生にテントが一張り、張られている。あとから聞くと、マンノー沢頭を経て千枚岳に登ってきたという青年のものであった。そして、二軒小屋ロッジ〜椹島ロッジ間の送迎バスに乗るために、今夜は二軒小屋ロッジのドミトリールームに泊るという。このドミトリールームは、ロッジの部屋のうち1室(6人)を主に登山者を対象に、素泊まり・男女相部屋で提供しているもの。調理や食事は、屋外(青年はベランダでやっていた)、または、屋内・乾燥室、登山小屋を利用することになっている。椹島ロッジまでの徒歩での所要時間は3時間30分となっている。

 


 二軒小屋ロッジの宿泊費を浮かせるためにこの3時間半の林道歩きを選ぶか、ロッジの送迎バスに乗るためロッジに泊るかということでどちらにするか選択を迫られるのも実際だろうが、今回は、憧れの二軒小屋ロッジの食事付き予約が取れてよかった。一人なので、予約が立て込んだ時は食事付きであっても相部屋にすることに同意した。


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