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東京の夜景が一望 冬間近かの雲取山
2007/12/16


■ 12月17日(2日目) 


 シュラフ2枚重ねの睡眠は、ジッポーハンディウォーマー(カイロ)を足元に入れたことも相まって、快適至極であった。避難小屋の中は、プラティ パスに入れたまま放置した水が凍っておらず、室内の温度は零度にはならなかったようだ。小屋の入口の軒下にある寒暖計はマイナス 8℃を示している。小屋から少しはなれたところにあるトイレまで行くのに、身支度をしっかりして行かなければならない。
 今朝の日の出は06時40分ごろなので、その時刻に間に合うよう先に朝食を済ませ、太陽が登ってくるのを待つ。

 当初の計画では、今日は野陣尾根を下りて日原鍾乳洞に出るのであったが、台風の影響で道も悪そうであるし、踏み後もわずかだっ たから鴨沢に戻ることにした。のんびりしながら下りて、14時03分発のバスに乗ろうと小屋でゆっくりすることとする。雲取山の山頂は小屋のすぐ裏手にある。裾野を広げた富士山、雪をまとった白峰三山が美しい。


奥多摩の山々 大菩薩嶺 三ッ峠山 そして富士山 

 遠く富士山、北岳、鳳凰三山などの美しい山並みを十分に堪能して山頂を後にする。現在時刻08時20分だが、バスの時間まであと5時間半もあるからと、ゆっくりと下山にかかる。気温は相変わらず低いが、、却ってきりりとして気持ちがいい。のんびりと1時間半ほど歩いていると、七ッ石小屋下辺りで後ろから男女3人組が速いスピードで追い付いて来る。朝早くからこんなに急ぐこともないのにと思いながら、バスの時刻表を確かめると、鴨沢11時32分のバスに間に合わせようとしているものと思われる。その次のバスは14時03分であり、これに乗ると2時間半の早く電車に乗れる。

雲取山頂上 防火帯の先に建つ雲取山頂避難小屋

 ならば自分もとスピードアップすることとし、水場でも堂所でも一切休憩することなく、鴨沢のバス停に向け下る。平日ながら登ってくる人もちらほらいる中、大きなザックを背負った2人組の女性がさわやかな笑顔を残しながら去っていく。とても歩きやすい登山道にも助けられて小屋下の標識から1時間30分、頂上からだと3時間かかって11時20分バス停に着く。3人組は「やったぁ。縦走できたぁ。やぁ〜間に合った。写真撮ってください。」と陽気にしている。


手前飛竜山 前衛に鳳凰三山 雪をまとった白峰三山 

 登山をするようになって初めて小屋泊まりで登ったツツジのピンクの花が鮮烈だった雲取山、初めての雪山だった雲取山、そして静かな山歩きを求めての今回の雲取山。それぞれに味わい深い山行きではあったが、今回の雲取山はしみじみとした一人旅、次の山をどこにしようか、来年の北の山ではどのような花に逢えるのだろうかとプランを考えながらの楽しいやま旅となった。


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