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お風呂が待っているから 三条の湯へ
2011/11/25〜26


雲取山


 11月25日(金) 1日目(その2)   


雲取山避難小屋

 今回の雲取山登山に当たって、これまでのコースタイムを見てみると、若い人ではあるのですが雲取山から三条の湯まで1時間10分で下ったという記述がありました。この間の標高差は約900mもあるので私には真似のできることではありませんが、がんばっては見ようと思います。


雲取山 三条の湯への道すがら

 雲取山の頂上を離れ、雲取山避難小屋脇を抜けて三条ダルミへの急な斜面を、大腿四頭筋に無理をかけないようドシンドシンとすることなく小幅をキープして下ります。最近では、(下山後自宅で2〜3回ストレッチをすれば)よほどでないと筋肉痛に悩まされることもなくなってきました。しかし、ここの下りはなかなか手強そうです。


とてつもない巨樹

 三条ダルミでいったんザックを下ろし、靴紐を締め直します。三条の湯まで一気に下りるつもりです。三条ダルミまでは針葉樹林でしたが、ここからは気持ちのいい自然林の中の登山道を下りて行きます。奥多摩の山には巨樹がたくさん残っています。この水無尾根も同様です。自然林中の陽だまりの斜面を下りて行くのは気持ちのいいものです。


いい雰囲気の道

 今回、この尾根を下る段になって熊鈴を鳴らしておりました。樫の木が多いのでまだ熊に用心する必要があります。今回は、北海道の山を登るときに使う大きな熊鈴を持ってきました。そういえば、小雲取山付近で会った地元の人は大きな真鍮製の鈴を鳴らしていましたので、人が多いからと侮ってはいけないということなのでしょうか。


今宵の宿

 雲取山から三条の湯までは、昭文社の地図のとおり所要時間は2時間でした。なかなか若者のようにはいきません。それでも、登山計画では午後3時の到着予定でしたが、午後2時過ぎには着いてしまいました。さっそくテントを張ってから、お風呂の支度をして小屋に向かいます。今日は2人の宿泊予約があるそうですが、到着はまだのようです。それでも小屋番さんは、私一人のために時間通り風呂を沸かし、ちょうどいい湯加減にしてくれていました。


今日は男性だけなのでPM3〜PM8:30まで、いつでも入浴可

 三条の湯は鉱泉を引いていて、薪を燃やして加温しているようです。湯船のふたを開けるとわずかに硫黄臭があり、湯の花が浮いているし、お湯も少しぬるっとしています。風呂の窓は開け放されていて紅葉の残りが綺麗です。30分近くも入ったのですが、冷えた体が徐々に温まり、ぽかぽかになってきました。名残惜しいのですが、ビールや日本酒が待っていますのでいったんテントに戻ります。


三条の湯

 テントを設営したときに、いつでも寝られるようにシュラフも用意しておきました。今回は、シーズン初めで寒さに慣れていないからと−15度までのシュラフを持ってきたのです。お酒でいい気持になった体をシュラフに潜り込ますと夢気分になってしまいます。それでも仕舞い湯前にもう一度入ろうと、ヘッ電を頼りにお風呂に行ったのでした。


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