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花三昧の北アルプス 朝日岳〜雪倉岳〜白馬岳縦走

2006/ 7/22〜26


 4日目 (7/25)


想像を超える風が吹き抜けていく 村営頂上小屋のテント場

鉱山道分岐から三国境までは250mほどの標高差だが,思った以上に辛く,1時間30分も要した。三国境は一度通ったところだが,そのときの記憶はまったく残っておらず,白馬岳からの下りがこんなに急峻だったことも覚えていない。人の後ろを無我夢中で歩いていたからだろうと思う。かろうじてコマクサだけが記憶の淵からよみがえってくる。


三国峠 ミヤマクワガタ

 白馬岳でやっと2日ぶりのメールを拾う。白馬山荘を過ぎると猛烈なガスに包まれ,頂上宿舎がまったく見えない。ガスが晴れるとすぐそこに閑散とした頂上宿舎が現れた。テント場には強い風が吹き付けていて,やっとのおもいでテントを設営する。夕方までゆっくり寝て,陽が旭岳に沈むころ稜線に上がる。清水岳へと続く旭岳のトラバース道は雪渓がこれでもかというほど張り付いていて,小旭岳のトラバースも同様と見て明日の花見をあきらめる。

 丸山に登ると南西に剣岳と思われる頂上が望まれる。このような時間にあり得るはずもないのだが,杓子岳から鑓ヶ岳の稜線に数人の人影が見える。多分, 人ではないのだろうが,すぐにガスに巻かれてしまう。


清水岳(しょうずだけ)の夕焼け

 すっかり陽が落ちたガスがかかった稜線を離れがたく,登山道脇の踏まれやすいウルップソウの周りに石を置きながらテント場に戻る。


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