蓮華温泉キャンプ場
花三昧の北アルプス 朝日岳〜雪倉岳〜白馬岳縦走
２００６/ ７/２２〜２６
■ ７月２２日 （１日目）
蓮華温泉キャンプ場
予約でふさがっていた快速ムーンライト信州８１号のグリーン車は，このところの長野の気象災害と週末の天候が好転しない予報が重なって，登山スタイルの乗客はわずか３人ほどだ。早朝の白馬駅にも登山者の姿は少なく，糸魚川バスの乗換駅である大糸線平岩駅で降り立ったのは，一組の若いカップルだけであった。
バスは，曲がりくねって急峻な道を約１，２００ｍ登り，そこだけぽっかりと晴れた蓮華温泉に到着する。白馬岳蓮華温泉ロッジからサイハイランやギボウシが咲く道をミズバショウが咲くテント場に向かう。
ビランジ
湧水が流れとなる場所にテントを張る。こんこんと湧き出る水は指先が切れそうな冷たさで，長く手を入れられない。
蓮華温泉は，山の中腹に登るごとに温泉が湧き出ていて，仙気の湯には平岩駅からのカップルが入っている。その上の薬師の湯は家族が入っていていったん黄金の湯に向かうが，岩だらけの道は沢に向かっていてサンダル履きでは厳しく元に戻ると，カップルはすでに着替えていて譲ってくれる。
濃いガスの切れ間に見え隠れする稜線，山肌を覆う雪渓を眺めながら露天風呂に大の字になっているうちに自由でゆったりした時間が過ぎ，すっかり明日からのロングランとなる縦走で待ち受ける厳しさを忘れてしまっている。