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イワウチワの大絨毯 那岐山
2005/ 4/28



イワウチワ

 那岐山(なぎせん 1250m)は,岡山県と鳥取県の県境にある「雄大な展望が楽しみな秀峰」であるが,今回の目的はまだ見たことのないイワウチワの花である。岡山県側から登っても花はなさそうなので,鳥取県側に回って東仙コースから西仙コースをたどることとした。


イワウチワ

 季節はすでに初夏の様子で,取り付きから急登の東仙コースでは,なまった体の辛さもあって汗が吹出す。ほんの少ししか進んでいないのに休憩を繰り返しつつ行くと,イワウチワが顔を出す。


イワウチワ

 群落とは言えないが,登山道の左右に花期を過ぎたイワウチワがぼちぼちあり,標高を上げて行った先が楽しみであったが,そこから先にはなく頂上までは単調な植生で期待は裏切られた。


頂上の休憩舎

 頂上は,1201m,最高点,三角点と3つのピークをつないでいて,ササや低木が生えているだけのだらだらとした地形で,これといった特徴を持たない。稜線に強風が吹き付けていることから,このまま下りてイワウチワを見ても,写真には収めることができないだろうと,西仙分岐に建つ休憩舎に入って風が収まるのを待つこととした。休憩舎は四囲すべてに壁があるものではないが,ちょうど風を避けることができる場所があったので,しばらく寝転んで本を読みながら過ごす。

 西仙コースを下りると,標高1000m地点はイワウチワの大群落が荘大に広がっていて,その先にはシャクナゲの大樹もある。那岐山に登るなら春,鳥取県側からである。


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