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ヌンプトムラウシ温泉
(2012/10/ 9)


ヌンプトムラウシ温泉


 2012年の北海道の山は、10月6日〜8日のヌカビラ岳〜北戸蔦別岳〜幌尻岳往復テント泊であった。1日目はあいにくのガスと強風で、2日目も同じコンデションなるも、午後から、そして最終3日目は素晴らしい天気に恵まれた。北戸蔦別岳頂上に張ったテント場の朝は、マイナス2℃で寒く、また3日間の汚れを落とすべく、下山後の翌日は温泉三昧を決め込み、まず糠平温泉に向かう。しかし、糠平舘観光ホテルの入浴タイムは11:30からでアウト。ならば然別湖はどうだとホテル風水へ行くがここは12:00からと同様にダメ。ということで、最終目的地のヌンプトムラウシ温泉に向かう。


然別湖


然別湖畔

 これら二つのホテルは、十勝川温泉や層雲峡温泉等の他の地域のホテルとともに「北海道ふゆ☆スパ街道」と銘打った観光促進キャンペーンの一環として、11月1日から来年の4月30日までの間、「共通スパチケット」の取り扱いをするそうだが、入浴がお昼からでは端から端まで約400キロもあるのに、層雲峡・旭川・ひがしかわ・富良野・トマム・新得・帯広・鹿追然別・糠平・十勝川の14施設から3施設を選んで利用できる・・・、というのは誇大広告なんでは。

 閑古鳥が鳴いているのに、温泉にも入れないようなところにさっさと見切りをつけて、トムラウシ方向に向かう。十勝川に沿ってトムラウシ山方向へ走り、「沼ノ原登山口」の看板のあるところから、ヌンプトムラウシ川沿いの林道を約15kmほど行くと、ヌンプ小屋がある。この先は沼ノ原登山口となっていて、小屋そばにキャンピンカーが停まっていて、所有者は山に登っているようである。

 ヌンプ小屋から少し先に進んで、ヌンプトムラウシ川に掛けられた丸太の架け橋を渡ると、すぐ先に脱衣場が見える。脱衣場の左手、尾根の末端に噴気孔があって、熱湯がじゃぶじゃぶ湧き出している。


 温泉に入ると、ひどくぬるかった。というのも、この温泉は2つのバルブを開閉して源泉を引き入れ、熱ければ川水でうめることになっているし、使用後はバルブを閉めることとされているからなのだった。源泉のバルブを開けるとじゃバーッと勢いよく源泉が流れ出る。熱めのお湯にして一人だけの露天風呂を楽しむ。あれやこれやで1時間も入っていてしまった。


ヌンプ小屋

 名残惜しいが明るいうちに林道を抜けて戻らなければならない。山での3日間の疲れはすっかり取れてしまった、野趣あふれる秘湯、ヌンプトムラウシ温泉であった。(林道は整備が行き届いていて、一般の乗用車でなんら問題はなし。)


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