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伏美岳~ピパイロ岳~1967峰~北戸蔦別岳
2014/ 5/23~24


エサオマントッタベツ岳 北東カール(中央)と北カール


 5月23日(金) 1日目  

 残雪時期の日高の稜線に咲くツクモグサとの再会を主な目的に、北海道/北日高の稜線を2泊3日の日程で歩くことにした。ルートは、とかち帯広空港でレンタカーを借り、ガスカートリッジとマッチの購入のため中札内村に立ち寄る。その後登山口である伏美小屋に向かい、
 1日目 伏美岳か1542mの水場のコルでテント泊
 2日目 北戸蔦別岳から戸蔦別岳まで行って北戸蔦別岳に戻り頂上でテント泊
 3日目北戸蔦別岳から往路の稜線を戻り伏美小屋に下りる
ものとした。


南部日高 (えりも岬)

 登山予定数日前から天気予報の推移をみていると、2日目に比較的強い寒気が南下し日高の山も雲に覆われるが、機関を通じて十勝側は悪天候にはならないものと見られた。飛行機での移動ではガスカートリッジとマッチは一切航空機内に持ち込めない。いつものように中札内村の森田商店(ホームセンター・モリタ)で購入しようと、出発直前になって一応ネットで情報を再確認すると、森田商店は廃業していることが分かった。一番近いホームセンターは帯広市にしかなく、そこまで行っていると1日目は伏美岳までとならざるを得ない。


妙敷山

 さらに調べると、ガスカートリッジがとかち帯広空港の近くにあるニッポンレンタカー帯広空港前営業所で販売していることが分かった。これで大助かり!なお、ライターやマッチが売られているかは未確認。レンタカーを借りたオリックスレンタカーにはマッチは置いていないがライターは「どうぞお持ちください。」とのことだった。→ニッポンレンタカー北海道


エサオマントッタベツ岳と北東カール 稜線には常に雲が押し寄せていた

 羽田空港からとかち帯広空港に近づくと、日高の山脈が見えて来た。天気予報どおりに、日高側からの雲が日高山脈に当たるが、それが十勝側からの風に抵抗されて尾根を越えられないように見えた。週末金曜日の混雑したレンタカーの受付で時間を要した。いったん中札内村に行って森田商店の様子を確認する。セイコーマートでマッチや当座の食料を買う。ここではガスカートリッジは取り扱っていないとのことだった。


伏美岳から見たピパイロ岳と1911m

 55号線を清川の集落を抜けて、まず美生ダム方向へ向けて走る。55号線が清水町に向けて急カーブを切るところの電柱に「伏美岳」の案内板があり、以降要所要所にこの案内板が付けられている。この案内板に従って最後はダートの林道に入る。ℓくねくねとした林道を快調に車を走らせ、伏美小屋(伏美岳登山者救護所)に着く。小屋の流しで3日分の水を得ようとしたが、沢からのホースがまだセットされていなかった。流し脇に近場の沢に導く踏み跡がある。4リットル汲むがどうしてもゴミがたくさん入ってしまう。小屋から登山口に車を進める。国有林の入山届にはこの日、3組13人の入山が記されていた。平日の北の山の入山者数としてはすごいことだ(と思う)。(登山届は、あらかじめ帯広警察署に郵送しておいた。)


神威岳

 今回は、できる限りの軽量化をするということで、不要不急と思われるものは持ってこなかった。アイゼンも・・・。特に北海道の残雪期を意識して持参したのはイアーバンドとゴアテックスのグローブだけである。レインウェアーは夏用のと言っても、ゴアテックスであることは当然として、薄く軽量なもの(ただし、ハイマツ帯で使うことは破損を覚悟する必要がある)。食料もすべてフリーズドライとシリアルが主体。ただし、トマトと梅干は必携。なので登山口から一気に1,000mほどの、そして半分以上は雪が斜面を負おうと言う丸い足場、というよりいったん滑ったら遮るもののない急斜面だが、背中が軽いと言うことはこんなに快適なのかというほどの調子で登って行く。


ピパイロ岳の手前から 伏美岳と右に妙敷岳

 残雪が出てくるところで8人のパーティが下りてくる。「どこまで行くの?」「泊まりなの?」「ヒグマが出るよ(出たのではない)」などとコミュニケーション。別れ際、「すごいね。」「がんばってね。」と言って皆で拍手で送ってくれる。ただ、始終小型のビデオをこちらに向けて回している年配者がいる。夏道を歩いていると雪庇を使って下りてくる女性2人から声を掛けられる。妙敷山に登って来たという。がんばって伏美岳の頂上まであとひとがんばりというところでハイマツ越しに、写真を撮っている男女3人組がいる。日帰りでピパイロ岳往復とのこと。「北戸蔦別岳まで行くの?」「テント?」「すごいなぁ。」このうちの一人はエサオマントッタベツ岳やペテガリ岳東尾根コースに挑んだベテランさんだった。


中央にピパイロ岳 右奥に1911m

 伏美岳の頂に着く。少し先に進んで稜線の先を見る。コブを3つも越さなければならないし雪がびっしりと付いている。この分ではテント泊予定地の水場のコルには雪が被さっているおそれがあるので、いっそここのハイマツの中のスペースにテントを張ろうかと逡巡する。もう一度稜線を見る。めらめ(?)と闘志が湧いてくる。ピパイロ岳まで行っちゃおう!!!

 伏美岳からピパイロ岳まではただ我慢の稜線歩き、と言っても雪庇と夏道を交互に歩き、斜面をキックステップで登るかの苦行主体であった。ハイマツ帯に入ってピパイロ岳がもう少しというところで陽が沈みかける。頂上から1967峰寄りのテント場でテントを広げる。さてポールを差し込んでというところで、テントポールがない。軽量化のために細引きもない。テントの張り綱を外してトレッキングポールを使い、片側を立ち上げて潜り込む。この夜、強い風が吹いた。


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