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趣きある河畔林 秀峰楽古岳
2004/ 9/11


楽古岳 メナシュンベツ川コース登山道から

 南日高・ピンネシリからから眺める楽古岳は,きりりと引き締まった端正な山容を見せており,登って見たい山の一つであった。昨年,ペテガリ岳東尾根コースを登った後の晩秋の深夜,楽古岳に向かってメナシュンベツ川に沿って林道に車を走らせたが,地震によって林道脇の崖が崩壊しゲートが閉鎖され,登ることはかなわず,山は冬の世界となってしまった。


十勝岳と日高の山々

 2004年の夏山も終わりを告げ,花を愛でる山登りの季節でもなくなったことから,2003年に登ることがかなわなかった楽古岳に向かった。

 楽古岳にはミズナラの木が多く,冬眠に際し脂肪を蓄えるため,ヒグマの出没の多いところであるともいわれており,秋の登山にはリスクが伴うが,台風18号通過後の秋晴れの素晴らしい一日を楽古岳に遊んだ。


南日高の山々

 楽古岳の登山口には楽古山荘が建ち,登山基地となっている。駐車場には既に車が3台あって,うち2台分の4人が山にはいり,残る1台は,駐車場から見える十勝岳に向かって椅子に座り,バードウォッチングをしている。


札楽古川コース

 楽古山荘からメナンシュベツ川に向かい,川に敷設されたコンクリートの柱を渡って対岸に渡り,林道跡を進むと,ほどな雰囲気のいい河畔林や河原を歩く。途中,何度か渡渉するものの,登山靴を濡らすほどではなく,やがて尾根取り付き地である登山口と書かれた広場に出る。


楽古山荘

 登山道には,風で倒されたミズナラの木がところどころにあり,のこぎりで切断し枝を整理して登山道脇によけながら進む。上々の天気に恵まれて,頂上からの大展望を堪能する。


頂上標識

 楽古岳は,まずまずの花の山らしい。種類は少ないものの量が多く,日高側で5月は沢沿いのエゾエンゴサク,尾根に取り付いて登山道を埋めるカタクリとエゾオオサクラソウ。6月は沢沿いのヒダカハナシノブ,尾根の下から山頂直下まで咲くオオバナノエンレイソウなど,花の時期に合わせ再び登ってみたい山である。


何度か渡渉するが靴を濡らすことはない


初秋の空


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