花の浮島・礼文島 スコトン岬から4時間コース散策
2011/ 6/17
レブンアツモリソウ群生地の脇で
■ 礼文島4時間コースの(1) ■
スコトン岬方面とチシマフウロ
路線バスを香深からスコトン岬の手前にある江戸屋バス停から少し香深寄りの断崖で降り、レブンコザクラなどの花々を心行くまで堪能しました。しかし、ここは交通量の多い道路沿いで、バスや切る間から見た崖下に取り付く姿は奇妙に映ることでしょう。めげないで次の崖へ、また次の崖へと移っていきます。崖が切れると花もなくなりますので、スコトン岬へ向かいます。島の西側海岸が見えるようになると風がとても強く吹き付けてきます。
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ミヤマオダマキとハクサンチドリ
スコトン岬そのものに取り立てて興味は湧きませんので、4時間コース・8時間コースに取り付きます。いやはや、それにしても色鮮やかなハクサンチドリのオンパレードです。ミヤマオダマキも負けてはおられないと言いうところですが多勢に無勢です。実はハクサンチドリは道路の崩壊した斜面に多く咲いています。普通、野の花は昔からの表土が削り取られたようなとこにはあまり咲かないものです。しかしこのハクサンチドリは礼文島でこの世の春を謳歌しているようです。
ハクサンチドリ
ハクサンチドリの群れの中に淡いピンク色のものがありました。なんとも気品のある色をしています。4時間コースの中でもそう多くない色でした。いずれにしてもハクサンチドリには参りました。
スコトン岬方向を見る
4時間コースのどこかにレブンアツモリソウなないかと目を凝らしますが、そもそもレブンアツモリソウの植生が分かりませんから、それはことごとく徒労に終わります。そして海岸から吹き付ける強い風にあおられながら、時には息をするのも苦しいほどの強風は、ゴロタ山の先の切り立った斜面上では地面をも揺らすのでした。
エゾイヌナズナ
ゴロタ山からの下りのチシマフウロ
このルートにあるのはチシマフウロと、ゴロタ山で見かけたエゾイヌナズナだけです。ただ早くこの場所を去りたいだけの一心で歩きます。そして海岸へ下りる長い木道階段を下りると不思議なことに風がそれほどでもないのです。廃屋となった家々を過ぎて鉄府の集落から舗装道路に上がります。
鉄府への道すがら エゾカンゾウ
ここではもっと海岸沿いの植生を気を付けて詳細に観察すべきでした。ただ風から逃れたくてレブンアツモリソウ群生地への道を辿りましたが、惜しいことをしてしまいました。見たのがエゾカンゾウだけというのも寂しい限りです。
鉄府の集落を目指す
何もなさそうだからと侮るのはいけませんね。こんな何の変哲もないような風景でも、よくよく注意して探すべき花たちがあったはずだなんて、予備知識のなさが致命傷でした。