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茶臼小屋〜上河内岳〜茶臼岳
2014/ 5/ 9〜10


茶臼岳の下りから上河内岳、聖岳


 5月10日(金) 2日目  

 昨日の登りで消耗した体力は、どうにか回復基調にある。しかし、2泊3日の限られた日程で聖岳をやって下山し、そこから林道を4時間歩くことを想像することができなかった。そこで、今日の行程を茶臼小屋〜上河内岳〜茶臼岳とし、その日のうちに下山することとした。


雷鳥さんご夫婦 

 茶臼小屋の冬季小屋の入り口には朝日が差し込んでいた。身支度を整え上河内岳へと向かう。登山2日目の朝、茶臼小屋から稜線までの短い距離がとても辛い。稜線に出ると夏道が出ている。ライチョウのペアが、登山者にはまったくお構いなしに話しに勤しんでいる。

 稜線からは展望が広がる。今回はあきらめた南岳から薊平への稜線、聖岳、荒川三山。振り返れば茶臼岳、光岳。そして霊峰富士。神々しい風景を恣に楽しみ上河内岳へと進む。ところで、上河内岳への登路はこんなに辛かったっけ?


行くべきだった尾根

 上河内岳への分岐標識に着く。ここから聖岳へのトレースはない。から上河内岳へと登る。上河内岳の頂上は、強風が吹き付けている。しかし、それに耐えて暫し展望を楽しむ

 
聖岳

 
聖岳&兎岳


茶臼岳〜光岳



 上河内岳に登り、展望を楽しんだ後は茶臼岳へ踵を返す。トラバースは雪がびっしり着いた急傾斜で、気を抜くことはできない。アイゼンを装着した足許は夏道と雪の残った稜線の吹き溜まり(雪庇とまでは言えない)を歩く。茶臼岳の頂上からの展望を楽しんだ後は、一直線の昨日のトレースを辿るだけである。


茶臼小屋

 間もなく茶臼小屋への分岐というところで、3人の登山者に出合う。消耗が激しいようだ。横窪沢小屋に泊まっての往復ということだった。昨日のトレースに乗り、順調に樺段へと下る。樺段でアイゼンを外すと足下は非常に軽い。


ミツバツツジ

 ミツバツツジは、標高1,600mあたりまで登ってきている。新緑と相まって鮮やか。下山後の温泉を楽しみに徐々に徐々に標高を下げる。大腿四頭筋が悲鳴を上げている。これほどの標高差をテント泊装備で歩く無謀。しかし予定調和の結論が見え見えの山登りは刺激がない。刺激がありすぎると事故に繋がりやすい。今回はその調和を保ちつつ1日日程を短縮したものの、内容的には満足であった。


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