ツクモグサの咲く白馬岳 2012
■ 6月17日〜18日 ■
白馬岳山荘からの剣岳
今日は白馬岳から雪倉岳を往復し、あこがれのツクモグサを満喫する日です.
テント場の唯一人のメスナーの隣人さんが稜線に上がってどんどん進んで行きます。
足下のツクモグサに気が付かないようです。
芽生えの始まっていない枯草の中では、ツクモグサを目的に来た人でないと
分からないかもしれません。
白馬山荘までの登りでもツクモグサはありますが、本番は雪倉岳避難小屋から山頂に
かけてです。白馬山頂をやり過ごし、雪渓に乗って進むと東斜面のザレ場に、
あろうことかツクモグサが花を広げています。
白馬岳は稜線が南北に通っていますから、ツクモグサは東斜面に咲きたいのでしょうが、
そこは切れ落ちているので、西側斜面に咲くしかありません。
ここは、(今の時期は)ツクモグサの楽園です。
剣岳を背景にこれほどのツクモグサを見るとは思いませんでした。
まるで大千軒岳のハクサンイチゲのよう・・・。
(ただし、多くが登山道から離れていますので、画像に大きく収められるのは多くはありません。)
この山域のツクモグサのいい場所は、本当は雪倉岳南斜面(株が大きい)です。
雪倉岳は、小泉武栄が「日本の山はなぜ美しい」で取り上げている得意な地質、地形を持つ山で、
高山植物が豊富でもあるのです。
しかし、この強風でテントが心配で・・・。
ツクモグサもここでたくさん見たし・・・。
それに、ライチョウさんが「雪倉岳はここから見てるだけでもいいよ。」
と言っているので、下山することにしたのでした。
白馬岳を越えて下りにかかると青年が登ってきます。
まだ、午前7時30分。「まさか今朝登ってきたとか・・・。」と聞くと、
「猿倉を午前4時30分に出ました。」とのことです。
それを聞いて、「若さとは」「老いとは」いろいろ考えてしまいました。
ウルップソウはもう少しで花開きます。
テントは大きく風に煽られています。被害は、バンジーロープが切れているだけでした。
なかなか撤収が進まず、1時間も要してしまいました。
下山開始!