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鳥屋戸尾根から酉谷山避難小屋へ
2010/12/9〜10
小屋前の風景
■ 12月10日(2日目) ■
お隣さんは、酉谷山に登ってから矢岳へ向かうのでと早起きした。(湯たんぽのおかげもあって)暖かく快適な一夜だった。と言っても室内の温度は6℃で、外気温はマイナス6℃であった。朝食を終えるとお隣さんが空身で酉谷山に登ったので、小屋とトイレの掃除をする。最近ローソクを裸で燃やしたため窓の框(かまち)があちこちで炭化している。もうこうなると、いつこの小屋が消失してもおかしくない雰囲気である。はなはだしいのは、プラスチックの中に入れられたローソクをそのまま燃やしているのもあった。とにかく尋常でない焦げ後が多数ある。
これはあまりにも酷い。
この容器のまま窓の框(かまち)で燃やし、放置してあったもの。
ローソクの芯がケースに触れて燃え、その後自然と消えた?
この小屋が焼失してしまったら・・・、とは思うもののこのような人たちの振る舞いは如何ともし難いことで、そのときはその時のことと思わざるを得ない。あれこれしているうちに陽もすっかり上がってしまった。小屋を辞してタワ尾根に向かう。長沢背稜には数人分の足跡がある。
タワ尾根の分岐から尾根に入る。2人分の登りの足跡がある。2度登った尾根ではあるが、下りの風景はそれとはまったく違っているところがところどころある。そして、岩や急な下りの斜面に雪や氷が張り付いていて気を抜くことができない。大京ノクビレからウトウノ頭までが特に注意が必要だった。
朝の酉谷山避難小屋
鳥屋戸尾根から酉谷山避難小屋、長沢背稜からタワ尾根、ウトウノ頭までの間は、小動物や鹿の足跡しか見かけなかったが、篶坂ノ丸付近で小川谷から登ってきて孫惣谷に向かったツキノワグマの足跡があった。ツキノワグマは長い倒木の上にも足跡を付けていたが、なぜわざわざ倒木の上を歩いたのだろうか。
ちょっとでかそうな足跡
篶坂ノ丸から金袋山、そしてミズナラの巨木から一石山までの緩斜面を悠々と歩く。北面は植林地で寒々しいが南面はナラ、カシワ類の広葉樹林で、気持ちがいい。高い木にヤドリギが寄生している。ヤドリギは12月11日の誕生日の花だという。登山道に黄色い実を付けたヤドリギの枝が落ちている。「花言葉」は「困難に打ち勝つ」とのこと。
金袋山のミズナラの巨木
一石山から少し下って「日原」の標識に従って下るとそこは奈落に落ちるような急斜面が籠岩まで延々と続いている。この間の標高差は500mほどあり、日が射さないこともあって慎重に下りる。鳥屋戸尾根でエネルギーを使いすぎたし、夏の服装で気温2〜3℃の山を長く歩いたこともあって、今回の山は結構きつかった。
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