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シロヤシオ ミツバツツジ満開
酉谷山避難小屋から三ツドッケ 仙元尾根を経て浦山大日堂へ
2010/ 5/27〜28


 5月28日(2日目) 


眺めは最高 三ッドッケ頂上

 顔を照らすヘッドランプの強い光で目が覚める。時計を見るとまだ午前1時を過ぎたばかりだ。男性2人は「明日は雲取山を経て鴨沢に出るので午前3時半に起きる。」と言ってはいたが、それにしても早すぎはしないか。シュラフに顔を埋めもう一度寝るが、また顔を照らされる。だが、それは明るい月の光だった。

 男性2人はもう朝食を摂っている。4時だ。早いが起きてコーヒーを入れる。しばらくして女性2人が堪らずといった感じで起きるが、夜半に何度か目を覚ましていたということだ。それもそのはず、6時にシュラフに潜っていてはネ。それに、いびきがうるさかったというが、誰のとは言わなかった。


三ツドッケから一杯水避難小屋への途次

 いつも縦走路(巻き道)ばかり通り、これまで三ッドッケを回ったことはなかった。巻き道は植林帯を通ることからツツジは少ないだろう。縦走路から三ツドッケへ道を取る。登るにつれ岩場がありシロヤシオやミツバツツジが顔を出す。頂上に着くと富士山の眺めと、副都心まで見渡すことができる好展望である。思わず夜登山を考える。


天目背稜のブナの巨樹

 三ツドッケから下ると中腹でツツジが再び顔を出す。この場所は北側斜面が急なため植林がなされず天然林のままで、ツツジもその中でのびのびと枝を伸ばしている。シロヤシオやミツバツツジが登山道のすぐ脇に咲く素晴らしいロケーションである。

 一杯水避難小屋まで降りて、その後水場の様子を見る。水場は1秒に1滴という具合だったが、ホースが詰まってのことだと思い、ホースの連結をはずしてみると勢いよく流れてくる。伏流水もあったので掘り起こしパイプを通して新たな流れを作る。
(いつまで流れがあるか保証の限りではありません。一杯水避難小屋泊の場合は、必要な量の水の持参をお勧めします。)


一杯水は流れも順調

 再び植林帯を淡々と歩く。植林帯の直下にミツバツツジが多いが、あまりにも距離がありすぎ観賞には適さない。仙元峠へ道を分けブナの巨木帯に入る。「天目背稜」と呼ばれているこの稜線では、新緑のブナ林にシロヤシオやミツバツツジが映え、花を眺めながら歩くのにお誂え向きである。


仙元峠から蕎麦粒山への道

 楽しみにしていた仙元尾根は、少し標高を下げるともうシロヤシオもミツバツツジもなく、さらに標高を下げてヤマツツジがわずかにあるだけだった。その先の標高の低いところのツツジはもう咲き終わっていて、他に見るべきものがないので、思った以上の急な尾根をどんどんと下っていく。


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