[HOME] [1日目]

ツキノワグマもいました 仙元尾根から酉谷山避難小屋(往復)
(2日目)

2010/10/14〜15


酉谷山避難小屋の朝


 10月15日 


晴れていれば富士山が

 早立ちのを予定していた人が寝過ごし、起きたのは5時を回っていた。めいめい朝食を済ませ、2人は小屋を出て行った。小屋には、竹箒が置かれている。土間の泥を掃く。食料庫や発泡スチロールの箱に空き缶やごみが詰め込まれている。これらごみを回収し、ザックと同じ大きさになったゴミ袋をザックに括りつける。あれやこれやで出発は7時20分を過ぎてしまった。小雨が降っているから大ドッケ回りのガケノ沢は無理かな。


ブナ林のフットパス

 取りあえず、七跳山まで行って考えようと小屋を出る。そういえば、小屋でヒグマの話をしたっけ。夕べのNHKラジオでは「日本ツキノワグマ研究所」の人が、ツキノワグマと遭遇したときの対処法を話していた。でも、この稜線、奥多摩の登山道では出ないだろうな、などと考えていたとき・・・。


ハナド岩からの展望

 登山道脇の木がバキバキと音を立てた。見るとツキノワグマが木から下りて来る。一瞬、緊張が走る。真っ黒の熊は木を降りると山の斜面を一目散に下って瞬く間に見えなくなる。あわてて熊鈴を取り出しザックに括りつけるが、もう遅いか。ごめんね、熊さん。木に登って寝ていたのだろうか。


ヤマトリカブト

 ここでツキノワグマに遭うということは、熊の巣である七跳山から大平山の間では、必ずまたツキノワグマに遭遇するだろう。大ドッケを回る計画はやめにして、もと来た道を戻ることにする。これだけ濡れていれば急峻なガケノ沢を下りる自信もないし・・・。ということでまず一杯水避難小屋を目標に歩く。小屋で一休みし休養十分。水場で水を飲み、仙元峠に向かう。


仙元峠から仙元尾根に下りる

 滑りやすい登山道で濡れた木の根に足をすくわれながら、ブナの落ち葉に覆われた尾根を下りる。こんなに急だったっけ。登るときはそれほどの傾斜とも思わなかった道が結構きつい。ただただ淡々と1000m弱を下りて、浦山大日堂に出る。いいやま旅でした。


 1日目(往路)  地点 2日目(復路)
 着 発 
0830 浦山大日堂 1255
1045 1045 大楢 1125 1125
 1130 1140 仙元峠  1045 1055
1235 1300 一杯水避難小屋 0930 0950
1435 1435 七跳尾根 0815 0820
1525 酉谷山避難小屋 0720
所要 7h 所要 5.5h

[HOME] [1日目]