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リンドウ咲く長沢背稜　タワ尾根から酉谷山避難小屋
（２日目）

２０１０/１０/１９〜２０

ヤマトリカブト（ヨコスズ尾根）

■　１０月２０日　■

きのこ（長沢背稜）

　５時に目が覚めた。外の寒暖計は８℃を指している。今日はのんびりゆっくりと下山することに決めていたから、明るくなるのを待ってトイレ掃除にとりかかる。この小屋は月に１回、委託を受けた地元の人が小屋とトイレの掃除に来てくれているようで、きれいなことはきれいだ。それでもおこぼれなどがあるので、床と便器を清掃する。

　水場で新鮮な水を汲み、コーヒーを淹れゆっくりと朝食を楽しむ。外は小雨が降っている。濃いガスに覆われ見通しはまったくきかない。小屋の掃除を終えて出発の準備をする。のんびりが過ぎたようだ。もう８時になっている。起きてから３時間も経っている。

　
きのこ（長沢背稜）

　長沢背稜には、時おり風が吹き付けてくる。合羽を着込み、ツバ広の帽子で雨風を防ぐ。雨に濡れた登山道を進むとリンドウが１輪咲いている。七跳山を巻いて黙々歩く。飽きたころに一杯水避難小屋にポッと出る。もう２時間も歩いたから一休みとする。

　４日前に寄ったときに、この小屋には寝具等はなかった。しかし、奇特な人がいるものだ。汚れた敷布団１枚が持ち込まれていた。しっかり休憩できたので、小屋前からヨコスズ尾根を下りる。この尾根も自然林で覆われている。天気がいい日ならもっともっと快適な歩きになったろうに。

ノコンギク（東日原集落）

　簡単そうな尾根ながら、途中に極めて狭い山道が続く。左手は切れ落ちているので足の踏み外しは大きな事故に直結する場所だ。それを過ぎると標高１２００ｍ程度の植林帯となって、ただ東日原の集落を目指すのみである。

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