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雨! 小川谷から酉谷山避難小屋(往復)
2010/10/26
林道終点からすぐの桟道
天気予報は、雨は朝のうちとのことだった。雨でも山を歩きたいと奥多摩に向け車を走らせる。雨は一向に止まない。小川谷林道終点、七跳尾根取り付きに車を止め、合羽に身を包み小川谷をまず三又へと向かう。実はこのコースにはある先入観があった。それは奥多摩の山に共通して言える「植林」であった。だから、ここは歩いても面白みのないところと思っていた。
きれいな滝
ところが、日原鍾乳洞から小川谷林道沿いにも、七跳尾根取り付きからの小川谷沿いにも植林は見当たらず、自然林ばかりであった。そして、木々の立派さといったら、タワ尾根に引けをとらないどころか、かえって小川谷のほうが巨樹が多いと感じられた。あいにく雨で足場は悪いが、三又まで歩く。
旧酉谷避難小屋
↓
三又からはつづら折りとなった道で徐々に高度を上げていく。どこまで登っても登山道は丁寧に整備されている。自然林、渓流、フットパスの様な快適な登山道。もし雨の中でなければ素晴らしい山歩きを実感できる場所である。登山道が渓流に沿うようになると、旧酉谷小屋に出会う。中はとても使えた代物ではないが、往時をしのばせるものがある。
酉谷山避難小屋
旧酉谷小屋からは岩混じりの登山道となって、斜度も増してくる。さらに高度を上げるとカラマツと笹の斜面になって我慢しながらジグを切ると、ひょっと酉谷山避難小屋が顔を出す。雨に霞んだ小屋にひと気はない。小屋に入って濡れた下着を替えて保温を図る。今回の小屋訪問の目的は、コーヒーを淹れたりしながら昼の時間をのんびり過ごすことにあった。あまりにものんびりし過ぎて、2時間近くも滞留してしまった。小屋の土間を綺麗にして辞する。
コーヒータイム
復路は長沢背稜を七跳山を巻きながら、七跳尾根を下る予定であった。しかし、小川谷の途中でザックに括りつけていた「財物」を落としていたことに気付いたので、もと来た道を戻る。旧酉谷小屋を過ぎ、尾根の斜面に付けられた道を登る前に一息つけていたら、若い女性ばかり4〜5人のグループが雨に打たれながら登って来たた。どれも大きなザックを背負っていて甲武信ヶ岳や金峰山方面までの長い距離を縦走するのだろう。「長沢背稜を回って来たのですか。」と問われたので、「そうしたかったのですが『財物』を落としたのでもと来た道を戻っているところです。」と答えると、「登山道に落ちていましたよ。」とのことだった。その財物は、登山道脇に置いてくれていた。
着 | 発 | 地点 | 発 | 着 |
0825 | 林道終点 | 1415 | ||
0845 | 0845 | 三叉 | 1405 | 1400 |
1040 | 酉谷山避難小屋 | 1230 | ||
所要 | 2h15m | 所要 | 1h45m |
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