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上段歩道〜四間尾根〜ウトウノ頭
酉谷山避難小屋に泊まってヨコスズ尾根下山


2010/11/15〜16


ハナド岩からタワ尾根・四間小屋尾根


 11月16日(2日目) 

 すっかり熟睡したし、外も明るく見えるので朝を迎えたと思ったが、それは天気が回復したためで、まだ午前1時であった。外は寒くても、小屋の中の温度は2℃しか下がっておらず8℃もある。ラジオを聴きながらシュラフでまどろみ、午前4時半に起きて着替える。外気温はマイナス5℃となっている。小屋の窓から明かりが見える。青梅あたりの明かりだろうか。キラキラ煌めいている。

 コーヒーを沸かして目覚める。次第に夜が明けてきて、白い世界となった小屋の外が見えてくる。ゆっくりと小屋の朝を過ごしながら、窓から見える風景を楽しむ。あれが四間小屋尾根か、ウトウノ頭があそこでその右が大京のくびれで嘉衛門尾根はあそこだったんだ・・・。今日は富士山は姿を見せない。


酉谷避難小屋からすぐの登山道で ツキノワグマの足跡

 小屋の掃除を済ませ小屋を後にする。小動物のかわいい足跡が雪の上にある。長沢背稜に出る。白く染まった登山道に鹿の足跡がある。と・・・、急に大きな足跡が雪の上に付けられている。秩父側から長沢背稜に出てきて登山道を少し歩き、小川谷に下りていったツキノワグマの足跡だった。

  いったん熊鈴を鳴らしてはみたが、せっかくの歩きがうるさくなるのでザックにしまう。サクサクとカサカサという感触を楽しみながら長沢背稜を進む。七跳尾根を過ぎてからハンギョウ尾根を下りようとしていたのだが、下降点を見つけられないうちに大ドッケへの分岐に着いてしまったので、一杯水避難小屋に向かう。


換気中 酉谷山避難小屋

 一杯水避難小屋で小休止し、ヨコスズ尾根を下りる。平日なのに1人、2人、3人と登ってくる。結局、この尾根で9人とすれ違う。植林帯を下りるころには汗をかくようになっている。上段歩道の探索と酉谷山避難小屋での泊まりを目的とした山歩きも、東日原の集落が見えてフィナーレとなった。


いいフォルムです 酉谷山避難小屋


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