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酉谷山避難小屋からヨコスズ尾根下山へ

2011/12/22〜24


登山者と酉谷山避難小屋


 12月24日(3日目) 

  昨夜はさんざんな目に遭いました。矢岳から来た男性とは山の楽しい話をしていたのですが、「目白山岳会」御一行が来てからは、この人は三言言葉を発しただけで、今朝、出発して行く際に私に小さな声で、「昨日はおいしいコーヒーをありがとう。またどこかの山で会ったら、話しましょう。」と無念そうに言って稜線に上がって行ったのでした。


小屋からの風景

 「鼻白山岳会」のインパクトが強すぎて、この時期の酉谷山避難小屋のレポートができていませんでした。水場の水はとても細く、500cc汲むのに3分ほど必要でした。この細さでは寒さが続けば凍結もあるとの前提での水の準備が必要になります。最低気温はマイナス12度程度でしたが、小屋内は煮炊きが盛んに行われたこともあって温かく、湯たんぽを入れたこともあって暑くてたまりませんでした。


小屋内部

 さて、喧噪が去った小屋に一人残りましたので、小屋の掃除の開始です。昨日到着したときも、小屋はきれいに保たれていて、トイレも枯葉が少し吹き込んでいるだけでした。どんなことがあっても、山登りは楽しくなくてはいけません。小屋がきれいになるのは気持ちのいいものです。


長沢背稜からの小屋

 今日も3日連続で空は晴れわたり、長沢背稜を気持ちよく歩くことができます。午前8時を過ぎたというのに、気温はまだマイナス10度です。カメラのシャッターを押すために手袋を外すと痺れてくるほどです。それでも陽だまりに出ると太陽の光を全身に浴びて急に温まります。


桟道

 小屋からすぐのFOMA通話ポイントでアンテナが立たなかったので、少し先に進むとメール受信のメロディが流れます。行程管理人にメールを打ち返そうと文章を入力しているうちに圏外になってしまってしまいました。そんなことに集中していると、間近に登山者が迫まり無言で過ぎて行きます。


ハナド岩からウトノ頭〜天祖山〜雲取山の順に望む

 七跳尾根でメールを送ってからハナド岩に向かいます。ここからの展望は秀逸で、今日は雲取山荘もはっきり見ることができます。いつも歩くタワ尾根とウトウノ頭、その先に天祖山、さらに奥には雲取山が鎮座し、左に雲取山避難小屋、右の尾根をたどると雲取山荘が存在感を示しています。


一杯水避難小屋

 いつものように一杯水避難小屋を借りて小休止します。この小屋もファンが多いようで、いつもきれいになっています。通りすがりに捨てられたのでしょう。バケツにゴミが山盛りとなって詰め込まれてはいますが、誰か篤志家がひと担ぎすれば済む量です。この程度の見苦しさは致し方ないでしょう。

 2011年の最後の山に奥多摩を選び、無事に3日間歩かさせてもらいました。ありがとうございました。


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