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雨が降るから酉谷山避難小屋へ
2011/10/21〜22


酉谷山避難小屋前のオヤマリンドウ


 10月22日(土) 2日目  


小雨の降る朝

 昨夕は濃いガスに覆われていましたが、夜半に目が覚めると強い雨が小屋の屋根を打っています。再び寝入り次に目が覚めたのは午前5時で、お隣さんが起き出し出発の準備を始めています。ランタンを灯し昨晩の本(曽野綾子「いま日は海に」)の続きを読みます。お隣さんは「早く下り一風呂浴びてから帰ります。」と午前6時には出発して行きましたので、そろそろ朝食モードに切り替え、例のトランギアのメスティンでお米を炊いたのでした。


きれいな別荘

 今回の酉谷山避難小屋は、かつてないほどきれいだったのですが、食後にコンクリートの土間だけを掃除します。掃くものと言ったら登山靴で運ばれた土が少しある程度でしたが、水場から水を汲んできてホコリが立たないようにして土間に撒きます。もうすることはないのですが、午前8時30分にやっと重い腰を上げます。その前に小屋の写真を、と思って傘をさして外に出ると、なんとオヤマリンドウが玄関先に咲いていたのでした。


オヤマノリンドウ

 この小屋付近にはオヤマリンドウが咲く場所があるのですが、今年は株が見当たらないか花が咲いていません。ですからこの元気なオヤマリンドウにはびっくりしたのでした。このリンドウはネットで守られた狭い空間に咲いていたもので、そうでなければ鹿が跳梁跋扈する奥多摩では生き延びる術はありません。


長沢背稜

 小屋を出ると雨がさらに強くなってきます。風も強く吹き付けますが、防寒防水手袋のおかげもあって寒くはありません。雨に濡れた落ち葉を気にしながら長沢背稜を一杯水避難小屋へと向かいます。いつもはこの小屋で休憩するのですが、小屋に着いてみるとザックが一つ置かれています。このザックの持ち主は三ツドッケ(天目山)へでも登っているのでしょうが、ゆっくり休む雰囲気ではなかったので、そのままヨコスズ尾根を下りることにしました。


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