オヤマリンドウの咲く酉谷山避難小屋
2011/10/21〜22
オヤマリンドウ
■ 10月21日(金) 1日目 ■
週末はあいにくの天気予報です。特に2日目の土曜日は雨が強く降るようなので歩く時間が長くなる1日目にタワ尾根を歩き、雨の降る日にヨコスズ尾根から下山することにして、東日原集落入口にある駐車場に車を停めて、タワ尾根への取付き口となる一石山神社に向かいます。東日原集落対岸の山の木々は紅葉が始まろうとしていますが、まだ見るべきものはありません。
一石神社(右小川谷林道は歩行者も通行禁止)
一石神社の階段手前で崖から流れ出ている水をいただいてから神社に上がり、社務所脇から燕岩に向かって急斜面を登ります。3・11の大震災による燕岩の崩落により小川谷林道が通行禁止となってから、タワ尾根に登るために一石山神社からのルートがよく使われるようになって、コンクリート製ベンチがある支尾根までは踏み跡が一段と明瞭になっていますが、これは金袋山のミズナラの巨樹を見に行く人によるものが主と思われます。
台風12号の強風で多くの木が倒れている
左植林、右自然林の支尾根を登ると「金袋山のミズナラの巨樹」への道を示すプレートがありますが、踏み跡の薄い直登ルートで直接ミズナラの巨樹へ出ます。ここはその巨樹だけではなく大きな木々が多くうっそうとしていて、おまけにガスがかかってきたので、今日は暗い雰囲気となっています。ということで、巨樹の場所を離れ緩やかな斜面を登って行きます。
一輪だけのスミレの花
この先にすぐモノレールが見えるようになるのですが、このあたりから五月蠅(うるさい)ほど木々に結び付けられたビニール紐が目につきます。その結束の間隔は2〜3mから10mほどで、尾根の木々にだらしなくまとわりついています。たぶん初めてタワ尾根を登った人が括りつけたものでしょうが、これほど醜い光景は初めてです。結論から言えば、この光景は滝谷の峰の下の長沢背稜まで続き、長沢背稜から酉谷山避難小屋までの間にもところどころ見られる始末でした。
ヤマトリカブト
高度を上げるにしたがってガスが濃くなってきます。雨具を着けるまでではないのですが、濡れるに任せてただ淡々と歩きます。カムイエクウチカウシ山、ニペソツ山、後方羊蹄山を登った北海道から帰ってきて2週間も経つにも関わらず全身に倦怠感があります。そんな体を慰めてくれる花もこの尾根には咲きませんが、時期外れのスミレが一輪、それにヤマトリカブトの咲き残りが3株あったのが意外でした。
食用不可?
五月蠅いビニール紐は、ルート選びがポイントとなる大京ノクビレ手前の岩場で難しいところに向かっています。次の岩場は途中で急斜面を巻き道に下りてきていますので、ある程度の経験者が付けたものと思われます。ただ、もうここに至ってはやたらめったらビニール紐が巻き付けられています。「秘境」タワ尾根もこれでは形無しです。
大京のクビレ手前
モノレール軌道の終点から少し先で長沢背稜に出ます。立ち枯れの樹木伐採と登山道の修復工事が始まっていますが、今日は作業は行われていません。枯木の伐採は酉谷山避難小屋まで進められていました。さて、肝心の小屋は、人がいる雰囲気は感じらず、小屋の戸に手を掛けるまでは人の姿が見えませんでした。それはシュラフを敷いた寝場所の位置の関係であって、ガラス窓からは先客1名様が横になっているが見えるのでした。
タワ尾根の大樹
小屋に着いた時刻は16時になっていました。先に着いてまったりしていた人はヒマラヤにも登頂を果たしたという超ベテランの方で、いろいろなことを聞かせていただきました。例によって水場でビールとワインを冷やし、新聞を読んで、夕食を摂って、本を読んで・・・、そのうちに熟睡です。
往路 | 復路 | |||||
着 | 地点 | 発 | 着 | 地点 | 発 | |
東日原P | 0950 | 酉谷山避難小屋 | 0825 | |||
1020 | 一石神社 | 1020 | 0915 | 七跳尾根分岐 | 0920 | |
1100 | 見晴台 | 1110 | 0955 | ハナド岩 | 0955 | |
1250 | 篶坂ノ丸 | 1305 | 1030 | 一杯水避難小屋 | 1040 | |
1350 | ウトウノ頭 | 1350 | 1210 | |||
1430 | 大京のクビレ | 1430 | ||||
1505 | 長沢背稜 | 1505 | ||||
1600 | 酉谷山避難小屋 | |||||
所要時間 | 0610 | 所要時間 | 0335 |