タワ尾根から酉谷山避難小屋
2012/ 2/10〜11
マイナス5℃の朝
■ 2月10日(金) 1日目 ■
いつものように、東日原の駐車場に車を停めさせていただいて、集落を抜けます。今日は不燃ごみの日のようです。ゴミ捨てに出た人たちにあいさつを交わしながら歩きます。「まだ山は雪が一杯あるからね。」「気を付けてね。」と声を掛けられます。一石神社からの急登りは南斜面だからアイゼンはいらないだろうと、そのまま登りますが、特に支障はありません。
ベンチから植林帯を越え一石山への途中
天気はいいし気合も入っていたのですが、体が着いていきません。でも、一歩一歩だましながら登ります。一石神社からの急登はいつもこんなふうになってしまいますが、それも一石山までで、あとは徐々に高度を上げればいいので、それがこのルートが好きな理由です。もう一つの理由は、自然林、巨樹が多いということです。それに熊ちゃん・・・。タワ尾根の雪が積もっているところには今年も1頭分の足跡がありました。
他ではもうこんな大木は見られません
昨年、タワ尾根にモノレールの軌道が敷設されたのですが、今日初めて軌道を走るモノレールを見ることができたのでした。作業服に身を包んだ4人を乗せて下って行きます。金袋山まで続くモノレール軌道の先を進むと稜線に雪が積もっています。最近の雪の後に登った人は少ないようで、2〜3人分の足跡しかありません。その足跡も、タワ尾根は初めてのようで従来の踏み跡をはずしているところが随所に見られます。
からめ手でやられています〜くわばらくわばら
篶坂ノ丸で昼食休憩とします。この付近にはツキノワグマの新しい足跡がありますが、ほどなくして谷に下りて行ったようです。今まで気付かなかったのですが、篶坂ノ丸の標識から南西に少し行ったところの木に、「オロセ尾根」を示す赤テープが巻かれていました。小川谷林道の通行が禁止されている現状では、タワ尾根に乗るには一石神社から上がるかオロセ尾根から取付くしかありません。一度オロセ尾根を使いましたが、一石神社から登った方がすっきりするな、という印象です
大京ノクビレ
その後、淡々と尾根を登ります。前者の足跡は概ね正しく付けられていますが、大京ノクビレの手前で反対側の急斜面を巻き、大京ノクビレも厳しいコース取りをしています。ここで岩に乗ってしまうと、万一の際には100m以上の滑落は必至ですから、尾根を辿って、虎ロープが張られたところで西側を下ってクビレに出なくてはなりません。
クビレの東側(100mほど切れ落ちている)
クビレを無事通過すると、1回大きく登ります。ここもクビレから見て西側の谷状のところを登って行くのが正解です。最後に急斜面を右手に登ると、尾根筋に乗るので左に向かってそのまま進むのが正解です。馬酔木のミニブッシュを通り、モノレール軌道に出合うと、あとは一路長沢背稜まで歩きますが、その距離はそんなにありません。
水場
長沢背稜に出ました。雲取山からの足跡はありません。前者の踏み跡を辿って酉谷山避難小屋を目指しますが、ワカンを使ったその歩幅はとてつもない大股で、歩きづらいことこの上ありません。長沢背稜に積もった雪は登山靴が潜る程度ですが、酉谷山に分ける道の手前では吹き溜まりとなっています。
タワ尾根の大樹
通常、タワ尾根から小屋までは6時間前後ですが、今回は7時間以上もかかってしまいました。小屋前の雪の上の足跡は何日か前のワカンだけで、小屋は独り占めです。水場は半分が雪に覆われていますが、流れはあります。万一の時に備えて4リットルの水を担いできましたが、杞憂に終わりました。水とともに少し多めに持ってきた日本酒でまったりし、夜は更けていきます。
往路 | 復路 | |||||
着 | 地点 | 発 | 着 | 地点 | 発 | |
東日原P | 0850 | 酉谷山避難小屋 | 0740 | |||
0910 | 一石神社 | 0910 | 0850 | 七跳尾根分岐 | 0855 | |
1000 | 見晴台 | 1005 | 0935 | ハナド岩 | 0940 | |
1035 | 一石山 | 1035 | 1015 | 一杯水避難小屋 | 1045 | |
1110 | ミズナラの巨樹 | 1110 | 1245 | 東日原P | ||
1145 | 金袋山 | 1145 | ||||
1215 | 篶坂ノ丸 | 1235 | ||||
1325 | ウトウノ頭 | 1325 | ||||
1355 | 大京のクビレ | 1400 | ||||
1440 | 長沢背稜 | 1440 | ||||
1600 | 酉谷山避難小屋 | |||||
所要時間 | 0710 | 所要時間 | 0505 |