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ヨコスズ尾根〜酉谷山避難小屋〜タワ尾根
2014/ 6/ 6〜7



酉谷山避難小屋の水場


 6月 6日(土) 2日目  

夜通し雨が屋根を断続的に叩き付ける。下着を乾いたものに着替えインナーダウンを着て体温の低下を防いだ。ランタンを燃やすことによる暖かい空気の上昇を利用して濡れたものを乾かした。酒を飲んでほろ酔い加減。幸せな酉谷山避難小屋の一晩だった。夜明け前に目覚めた。小屋の外は雨・雨・雨・・・。止むことはない。

昨日、到着のときの水場はこれまでに見たことがないほどの流れだったが、今朝はそれにも増して怒涛のように流れ出ている。今回の溢れるほどの流れでも分かったことだが、湧水の出口は思ったとおりのところであった。よって、引き続き水場の樋が触られることのないよう、この小屋の使用者にはお願いしたい。今回も広い幅のゴムシートの先補助のゴムシートが外されていた。勝手も知らずに余計なことはしないことだ。

この雨で小屋の屋根から雨漏りがしている。天井を見ると板が腐っている。長い間雨漏りをしていたものと思われるが、雫となって分かるように滴り落ちなかったから気付かなかっただけのことだろう。

2日目の昼ころに雨は小康状態になるとの予報だった。小屋の掃除、トイレの掃除を終え、しっかりと雨に備えて小屋を後にする。雨の長沢背稜、ブナ林の中を辿る最高の雰囲気でタワ尾根に入る。ところどころ滑りやすいドロドロの斜面や濡れた木の根で足を取られやすい。

酉谷避難小屋を出て3時間30分、驚異的なスピードで一石神社に着く。東日原の駐車場へは3時間45分のタイムであった。気をよくして日原街道を下りるとほどなくして、道にゲートが置かれ「通行止」の表示が・・・。累積降雨量140mmで通行止めとなるということは認識していなかった。地元の車が下りて行った。

奥多摩のもえぎの湯でさっぱりする。奥多摩街道ももえぎの湯分岐の先のトンネル手前で「通行止」となっている。自己責任で古里まで行くと、東京方面からの車はゲートに配置された職員によりUターンさせられている。安全に下りてくることができ、無事車を走らせることができた。綱渡りとはこのようなことをいうのだろう。


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