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オロセ尾根〜酉谷山避難小屋〜タワ尾根
2018/ 11/ 7〜8


[1日目]
2018/11/ 7(水)
八丁橋〜オロセ尾根〜篶坂ノ丸〜酉谷山避難小屋(泊)


八丁橋から

休みが3連休となったので、晩秋の越後駒ヶ岳に登ることとしていた。しかし、日に日に天気予報は悪い方向に向かってしまい行き先の変更が必要となった。3日間もあるのでオロセ尾根〜酉谷山避難小屋〜奥多摩小屋〜冨田新道〜オロセ尾根を2日で回ることで計画にした。すると、1日目(11月6日)は本降りの雨となってしまったから1泊に変更せざるを得ず、オロセ尾根を往復することで決着がついた。


オロセ尾根

八丁橋に着いてみると車が一台停まっている。まさか雨が降った昨日、登った人のものではないだろうと思ったが、車は冷えているようだった。雨の日に登るようなタフな人はKさんしかいないだろうし、オロセ尾根往復だろうからどこかでスライドするだろうと、お会いできるのを楽しみにする。(Kさんは大京谷を下りたのでお会いできなかった。)


大京谷ノ峰

今回は、
水  :2.5リットル
ビール:0.5リットル
日本酒:0.2リットル
の合計:約3.2リットル
の水分を持つ。
水2.5リットルのうち500ccのペットボトル2本は小屋への奉納品である。


酉谷山避難小屋

オロセ尾根は急傾斜であり長く、あまり使いたくない尾根である。しかし、その魅力は尾根に続く豊かな自然林にある。明瞭な踏み跡は最初の人工林の中にだけあるが、自然林に入るとほとんど踏み跡はないと言っていい。ここんところがいい。赤テープは所々に張られているが奥多摩界隈はときどき篤志家によって環境整備がなされることがあるので、当てにしていた目印がないなんていうことにも遭遇するから、格段の注意が必要だ。そんなときはどうしたらよいのか。初めてのところならばGPSを持ち、ヤマレコでトラックをお借りするのが実用的だ。


酉谷山避難小屋

オロセ尾根は長い。淡々と登ろうとしても限度がある。周りに展望を得られるところがないので、ラジオを聞きながら歩いて気を紛らわす。深紅の布ひもがひらひらと付けられていて、自然林の風景を汚している。


酉谷山避難小屋の水場

今日は目立った降雨はないが、気温が高い上に濃いガスに覆われていて体がぐしょぐしょになってくる。レインウェア−を着ると蒸れるし、着ないと物足りない感じがするが、濡れて歩く。オロセ尾根から篶坂ノ丸に出てもアップダウンが続く。長沢背稜に交わると後は少しスピードを上げて酉谷山避難小屋をめざす。しっかり降った翌日で午後に雨マークが出ていたからだろう、小屋に他の利用者はなかった。


酉谷山避難小屋

すべてを脱ぎ去り、乾いたものに着替える。今日はガス缶を2個、バーナーとランタンを持ってきた。ランタンは濡れた明かりを取りながら衣類を乾かすことができる(濡れたものは朝にはほどほど乾いていた。)酉谷山避難小屋のおいしい水でお米を炊くためにテフロン加工のコッフェル(Captain Stag)も必要な山道具だった。ビールを酒を飲む間に十分給水させ、水の量は目分量とした。メスティンは米のこびりつきがあってすっきりしないが、Captain Stagのコッフェルは何のコツも必要としないばかりか、吹きこぼれもない。

テフロンのコッフェルだとうまく米を炊くことができる

北海道の清浄な大地で育てられた牛肉を焼き、ステーキ宮の「宮のたれ」で食べたが、このタレをチョイスしたことは大きな誤りだった。食事が済んだら睡魔が襲って来るのだった。その時刻、おおよそ午後6時。目覚めたら午前3時であった。よくも9時間も寝ることができたものだ。ラジオ深夜便は、スーパーマーケットの「サミット」の社長をなさっていた荒井伸也さんの対談「”社畜”からぬけだせ」だった。夜のラジオはいい番組ばかり流しているなぁと聞き入った。そして再び快眠の世界へ・・・。


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