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        喧騒去った坪山 クマガイソウ/ヤマシャクヤク/クリンソウ
                            (2007/5/26)
                                            
                     2007/4/12の坪山はこちら(イワウチワ)
                     2008/4/12の坪山はこちら(ヒカゲツツジ/イワウチワ)



坪山の頂上

 5月14日の滝子山のイワカガミは,一部が開花しただけでほとんどが蕾の状態であったことから,坪山ならちょうど満開だろうと思って西ルートを登った。
 ヒカゲツツジの時期の駐車場は車であふれ,頂上は座る場所もないほど人でいっぱいだったのに,今日は車はなく,午前8時半に登り始めた登山道にはクモの巣がかかっていて,登った人はいないようだ。

 坪山のイワカガミが咲く場所の標高は1,000m前後と見られるが,滝子山と比較するとその標高は350m〜500m低い。土曜日なのに登山者もおらず,これはまずいかなと思っていたところ,案の定イワカガミは花柄だけを残し新しい葉が出てしまっていて,花は一つもなかった。時期的に10日の差と低い標高からすると,坪山のイワカガミの盛期は滝子山よりずうっと早いようである。


イワカガミの若葉(茶色)

 下山口とするびりゅう館までの道路脇斜面を仔細に見ていくと,ヤマシャクヤクが生えていてもよさそうな雰囲気のところがある。そんな目でとある建築物の付近を見ると,ヤマシャクヤクのほか,花が終わったクマガイソウ,もう盛期を過ぎたクリンソウが無造作に植えられていた。
 登山道を歩くとき十分に注意したが,いかんせん尾根しか歩かないものだからそのような垂涎の的の植物にお目にかかれるはずはない。しかし,これらの花はこの近辺の産に相違なく,近在の山の斜面にクマガイソウやヤマシャクヤクが,沢筋にクリンソウがあるに相違ない。登山道を外れてこれらの花を探すわけにはいかないし,あるとしてもごくごく一部の場所だろうから,いい夢を見させてもらったと思っておくだけにする。

※ 北海道の幹線道路沿いにあるなんの変哲もない林に入ったところ,偶然にもヤマシャクヤクの群落サイハイランやコケイランを見つけ驚いたたことがある。人が歩いた形跡がほとんどないところだったが,今年も可憐な花を咲かせてくているのであろう。


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