■坪山のイワカガミ・イワウチワ・ヒカゲツツジ■
これまでの坪山登山記録
■2007/ 4/11 ■2007/ 5/24 ■2008/ 4/12 ■2008/ 4/16 ■2010/ 4/13
■ 2010年5月3日
フデリンドウ
坪山の定番のヒカゲツツジやイワウチワの季節が終わって、静寂を取り戻したであろう坪山に咲き残ったヒカゲツツジやミツバツツジと、イワカガミの花を見たくて再び長寿の村棡原(ゆずりはら)から飯尾に向かった。山は緑に燃えている。ゴールデンウィークであっても、人々の心はもう坪山にはないだろうと西尾根ルート・東尾根ルートの登山口近くのスペースに車を停める。登山口のいわゆる「カタクリの群落」は既に当然のことながら果実をつけていて、タチツボスミレと一輪のフデリンドウが花を見せてくれる。
ヒカゲツツジ
今年のイワウチワは不作であったと思う。イワウチワの時期はとうに過ぎていることは承知だったが、それでも登山道のそこかしこにまだ咲き残ったイワウチワがある。ヒカゲツツジとて同じこと。ベンチ周辺は、当然のことながらもうツツジの花はない。登山道が初めて水平になるところに、遅咲きのヒカゲツツジがあった。
イワカガミ
坪山を初めて知ったのは、イワカガミが咲く山としてであった。そのころはヒカゲツツジやイワウチワがあるとは知らなかった。ところが、イワカガミの時期にはいつも滝子山に行っていたことから、ここのイワカガミを見たことはなかった。東ルートのイワウチワの植生がなくなると、坪山の主役は登山道を覆うイワカガミに取って代わる。ただ、今日はまだ時期が早かったようで、ほとんどのイワカガミは蕾のままで、日差しのある場所でわずかに花が見られる。
ミツバツツジ
ヒカゲツツジとイワウチワの時期の、多くの登山者によって登山道はきっちり踏み締められている。当然、イワウチワもヒカゲツツジもイワウチワもその犠牲にはなっているが、これだけ喧伝されると致し方ないのかもしれない。頂上手前にミツバツツジが残っている。もうすぐそこの頂上からは、先客の声が聞こえてくる。
新緑の東ルート下部
頂上で一休止し、ほどなく東ルートを降りることとする。東コースはすぐ急峻な岩場となる。咲き残ったヒカゲツツジやこれから咲こうとするイワカガミを見やりながら急な下り一辺倒の登山道を折りきると、新緑が映える雑木林となる。「羽置の里 びりゅう館」に立ち寄ってから、ゴールデンウィークの大渋滞となっている都心へと向かう街道に車を進める。