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ヒカゲツツジもミツバツツジも 坪山
2011/ 4/29


ヒカゲツツジ


 せっかくの連休ですが、腰も膝も悲鳴を上げかけているので、重いザックを担いだ山歩きは次の山に備え自重することにしました。でも、天気がいいのでFurenを誘い、近郊の日帰りの山に登ろうと檜原街道を走り上野原に向かいます。渓谷沿いの山々は新緑に萌え、平和な光景が続きます。トンネルを抜けて上野原に入り羽置の里「びりゅう館」を過ぎてしばらくして路側帯に車を停めます。もう10台近い車が停められていて、山は賑やかそうです。


エイザンスミレ

 坪山に登るには西ルート、東ルートとびりゅう館のルートがありますが、今日は西ルートから頂上に出て東ルートを下りることにしました。登山口にはカタクリが咲いてニリンソウが咲いてスミレが咲いてと出だしとしては申し分のないところですが、カタクリは終わっている時期なので、それだけは別な場所で見てから登りました。


イワウチワ

 杉林の中をせっせと登ります。 坪山は花の山なのでイメージとしてはのんびりハイキング気分なんですが、ツツジが咲く場所だけあって細い尾根筋の岩場があったり急な登りも何度かこなします。それでも頂上までは2時間程度で、杉林を少し登るともうミツバツツジがお出ましするし、ヒカゲツツジも上品なクリーム色の花を咲かせて迎えてくれます。イワウチワもツツジの下で頑張っていますが、もう時期が過ぎてしまっています。


坪山頂上のミツバツツジ

 ヒカゲツツジが延々と稜線を彩り驚くばかりですが、檜が出てくるとイワカガミの出番です。ここのイワカガミの数も半端なものではないのですが、ただ、花見はもう少しあとになります。いったん、ヒカゲツツジやミツバツツジがいったん姿を消して雑木林の急斜面を登ると、またこの二つのツツジが姿を現すと、頂上間近です。


西ルート

 今日は雲が多く富士山は見ることができませんが、ヤマザクラのピンクの花や新緑に覆われた山々を眺めながらしばしの休憩の後、東ルートを下ることにしました。坪山のパンフレットでは、東ルートのヒカゲツツジは天狗岩までと記されていますが、そんなことはありません。西ルートほどの派手さはありませんが、ヒカゲツツジを愛でながら下っていきます。


東ルート

 今回はとても驚いたことがありました。どこにあったとは書けないことですが、自生のサクラソウを見つけたのです。一般的にはサクラソウは広葉落葉樹と相性がいいのですが、そこは草地でした。そのようなところで真夏を過ごすにはサクラソウには酷なことなのですが、背丈の高い草が伸びれば広葉樹と同じ役割を果たしてくれるでしょうから生きていけるのでしょう。


これはイメージです
(2011/4/30撮影)

 地元の方にサクラソウのことを聞くと、「昔はいっぱいあったけれど今は木が生い茂ったりしてなくなり、家庭の庭に植えられたものだけになってしまった。」とのことでしたが、それでも○×▲※■のようなところに行けば今もあるようです。北海道で勤務していた時に人が行かない場所にサクラソウを探し、たくさんの自生地を見ましたが、沢を分け入ったり獣道を辿ったりする行動力はもうなくなってきました。そうではあっても、この地の○×▲※■のような場所で陽の光を浴びているだろうサクラソウを想像するだけでも楽しいことです。