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とっておきの山 ヤマシャクヤク (2010年)

 2010年5月19日 


 群落地〜三つ目の場所

 大胆に山を移動する。
まったく雰囲気の違う場所に入る。
何も成算はなかった。

谷筋状の急斜面を登ってみる。
そこはただの暗い植林帯である。
尾根に出ても雰囲気はよくない。

さらに尾根を登ってみる。
尾根をはずれ次の谷筋に入る。
なかなかの雰囲気を醸し出している。

トラバースして全景を眺める。
バイケイソウとハシリドコロしかない。
と・・・。

 
バイケイソウの中に白いものが見える。
間違いない。
降りてみる。

数株のヤマシャクヤクがバイケイソウの中に潜んでいる。
そしてバイケイソウ群落の両脇のあちこちに10株の単位でヤマシャクヤクがある。
ここはまさに秘所である。

 
少し斜面を下ってみる。
極めて急な斜面となっている。

数株あるが、これ以上降りるのは危ないと感じる。
もういいだろう。

  

  
ヤマシャクヤクがここに導いてくれた。
あなただけに見ていただきたいと・・・。

周囲は植林帯であるから誰かはここのヤマシャクヤクを見ているだろうが、
興味がなければバイケイソウもハシリドコロもヤマシャクヤクも同じ植物に見えるのかもしれない。

まして花期の短いヤマシャクヤク・・・。
気付かれる前に花弁を落としているだろう。  


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