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群落地のヤマシャクヤク開花(2012) 
2012/ 5/12

 厳しかった2011年の冬を耐えて過ごしたヤマシャクヤクが、今年も花を咲かせてくれました。このサイトで紹介するヤマシャクヤクの自生地は、仮に自生地の群落別に名前を付けるとすると、機転を利かせて見つけた第一群落、想像を働かせて見つけた第二群落、根性で見つけた第三群落になります。
 第三の群落地は、2012年に新たに見つけたもので、今回唯一開花していたところです。初夏の陽気に誘われたように、暖かな陽の光を浴びながら咲いている様は、ここは天上の花園と思わせる雰囲気のところでした。
 なお、いつものことながら、この群落地がいつまでもこのままの姿であってほしいことから、場所の特定に至る一切の情報は割愛させていただいております。 


 第三群落地 ■


あらたな群落地を探すため特定の山域を2時間ほど歩く。
どこにもヤマシャクヤクがありそうな雰囲気が感じられないので大きく場所を変える。
やはり無理かとは思いながらそれでも目を皿にして歩く。
すると蕾を付けたヤマシャクヤクを2株発見する。
やっぱりあったか。


さらに歩くと親株3株と幼苗が見つかる。
ザレ場で陽当たりが良すぎるが沢状斜面が出水により崩壊している地点で、
地温が抑えられている感じがする。


少し場所を移動する。
なんと、花を咲かせたヤマシャクヤクが見える。
今日咲いたばかりのようだ。
もう6時間も歩いている。
それでも、ご褒美としても凄すぎる。
(まだ花は小さく株も若い。)


少し移動して見る。
遠目でも充実した株であることが分かる。
葉に包まれて咲いている。
「貴婦人」と呼ばれるにふさわしい。


その後もこの森の中にそっと佇んでいる貴婦人を見る。
この間、これから花を咲かせようとしている株は数知れず。


もうきりがないので開花株のアップはこの辺でおしまい。
しかし、この日のヤマシャクヤク探しはまだまだ続いた。


巨樹の根のすき間に・・・。
あと3年待って訪れることにしよう。


第一群落地、第二群落地ともまだ固い蕾のヤマシャクヤクばかりです。
第三群落地も咲いたものはほんのわずか。
蕾のヤマシャクヤクは割愛しています。


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