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これはベニバナヤマシャクヤク・・・?(2015)
2015/ 5/15


2015/5/15 本州某地のベニバナヤマシャクヤク


北海道のベニバナヤマシャクヤク物語


(参考画像@ 2013/ 6/14 北海道の山にて)

 上に掲げた参考画像は、2013年6月14日に北海道の山で写したベニバナヤマシャクヤクである。ベニバナヤマシャクヤクを見たいがためにというのも一つの大きな理由で北海道に行ったのだった。この日は雨が降っていたが、雨衣を着こんで山を登った。このベニバナヤマシャクヤクの咲く山それ自体を特定するのは難しくないと言えば難しくなかった。実は、このベニバナヤマシャクヤクについてはネットに某ガイドさんのブログにアップされていたことがあったのだった。ただ、その山の場所は書かれていなかったので、北海道のどのあたりにあるかと言うことを突きとめるまでには時間を要した。それに、実際に北海道に行っても初めて登るこの山に費やすことができる時間は半日しかなかった。


(参考画像A)

 しかし、自生のベニバナヤマシャクヤクを見たいと言う気持ちは抑えることができなかった。行くしかない、雨でも登るしかないという確固たる気持ちをベニバナヤマシャクヤクも汲んでくれて、数株が咲き残ってくれていた。これからほかの山域に行ってこの時期に稜線に咲く花を見に行かなかればならない。このときは、少しのベニバナヤマシャクヤクの花を見るだけで満足し、山を下りなければならなかった。


  5月15日(金)


 北海道に咲くベニバナヤマシャクヤクの植生の場所をある程度特定できても、その場所を具体的に探せるかと言えば、数日間の旅程の中でほかの山にも登りながらと言ったことではなかなか難しいことである。今回(5/15)見つけた株がベニバナヤマシャクヤクなのかどうかはまだ開花していないから、そう断定するのは性急と言うべきであろう。しかし、ヤマシャクヤクに興味を持ってから10年ほど経過し、5年ほど前にこの山域でベニバナヤマシャクヤクらしき蕾を見たものの、その開花の結果を見る時間が取れなかったことから、今年は期待大?


 右の二株

 この山域にベニバナヤマシャクヤクの植生があるとのではないかということは5年ほど前のヤマシャクヤク発見にときに咲き遅れの蕾があったことからそれがベニバナではないかと思ったことからだったが、そんなことはすっかり忘れてしまって、今回もいつものようにヤマシャクヤクという白い貴婦人に逢いに来たのだった。今年は雪が少なく山の花が例年より早く咲き始めていることは、この地のヤマシャクヤクも同様だった。4か所の群落の花は95%ほどは既に結実していてどうにか残っていたものも盛りを過ぎようとしていた。


蕾の1

 いつもの場所にあるヤマシャクヤクを見やりながら、これまで見落としていたヤマシャクヤクの場所をGPSに落としながら歩く。いつものルートとちょっと趣向を変えて逆走して標高を変えて上り下りしていると、4つの群落地で蕾のヤマシャクヤクを一切見なかったにもかかわらず、そして樹林の中とはいえ陽当たりが他の場所よりもいいところにまだちいさな蕾のままの株を3株見つけた。この株は背がすらっとしていて蕾は紅い。これはベニバナヤマシャクヤク?


上の画像のアップ

 ベニバナヤマシャクヤクの花期はヤマシャクヤクよりずっと遅く、この周辺地域では6月に入ってからということなので、これがベニバナヤマシャクヤクの蕾であっても不思議はない。もう既にあれこれ山登りの計画を組んでいてそれを反故にするのも惜しい。ベニバナヤマシャクヤクがその花弁を開き切らなくてもいいから、時間を見つけてまた逢いにこよう。 


蕾の2

 (※)ヤマシャクヤクの中でも変異種は、変異種でないシャクヤクより遅れて咲き、ベニバナヤマシャクヤクはさらに開花時期が遅いと言うことらしいので、この記事のシャクヤクがベニバナヤマシャクヤクと断定するのは早計ではある。また、蕾の色だけで判断することも難しいようだ。

 ヤマシャクヤク・変異種・ベニバナヤマシャクヤクの画像(山形大学のHPから)


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