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その後のベニバナヤマシャクヤク (2015)
 2015/ 6/ 2
 


前回 2015/5/25 


 2015/ 6/ 2 

 日々の仕事で次の週までは身動きが取れない。翌週12日からは4泊日での北海道の山に登っての花見が待っている。そんなことから、どうにか空きができた6月2日の午前中に、ベニバナヤマシャクヤクのその後の様子はどうなっているのかを見に行くことにした。深夜に車を走らせ、夜が明けてからベニバナヤマシャクヤクが待っている山に登る。 

 ひんやりした早朝の山に入って行く。あれれ、どこだったっけ、ベニバナヤマシャクヤクがあった場所は?人が容易に足を踏み入れない場所だから一瞬戸惑うが、風景が一致したので行ってみると、驚くことにまだベニバナヤマシャクヤクは花びらを残していた。


 それでも、ベニバナヤマシャクヤクは花びらを落としかけているものもあって、佳人薄命ではないが盛期の華麗ものではなく、その姿を見てはいけなかったような思いにさせられる。

 これまで何年間もヤマシャクヤクを探しに山に分け入り、ヤマシャクヤクの時期が過ぎると紅花はないかと注意を払ってきた。そして訪れた紅花との対面は、偶然の産物の結果であった。


 この私にやっと姿を見せてくれた花にお別れし、別の場所へと移動する。そこは、ヤマシャクヤク(白色)が咲く場所だが、もしかして紅花がある可能性も否定できない。少し藪っぽいところだが、歩いて見ないことには何のヒントも得られない。


ヤマシャクヤク(白)の未開花株

 そんな思いで斜面を上り下りして山肌を探索していると、一株のヤマシャクヤクに出逢った。たった一株、ポツーンとあったのだった。ということは、この場所もヤマシャクヤクの植生にとって、そこそこの環境(この地域においては東西に延びた尾根がいいと聞いた)にあるんだな。来年はきちっと探してみよう。


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