夜叉神峠〜南御室小屋〜薬師岳(往復)
(2012/ 1/ 6〜7)
ガマノ岩から北岳
@ 2010/ 3/20の記録はこちら A 2010/12/29〜30はこちら
■ 1月 6日(金) 晴れ 1日目 ■
夜叉神峠登山口
2012年の初登りは鳳凰三山・薬師岳と決めてはいましたが、雪が少ないのが気がかりです。いっそ、奥多摩を2泊縦走とも考えたのですが、直前になり、やはり雪が少なくても北岳を見てみたいと、パッキングをし直します。登山天気で高所の気温を見ると、午前9時でも−13℃ほどですから、夜明けはとんでもない寒さになるでしょう。こんな極寒の中でのテント泊ですから持っていくものも多くなります。そんなことからザックはオスプレイの90リットルを背負うことになりました。この歳でこのザックです。たまらない重さです。
山火事跡へもう少し
平日の夜叉神峠登山口駐車場には10台ほどの車が停められています。そのうちの半数が北岳へ向かった人たちの車と思われます。知り得る限り、この日南御室小屋に向けて登って行った人は3組、下山してきたのが2人です。私の前に青年2人、年配のご夫婦2人が登って行きました。ご夫婦は杖立峠の手前で体調が悪いと言うことで下山して行きましたし、青年はスピードを出して歩いて行きましたから、終始自分ひとりの静かな山を満喫します。
山火事跡からの北岳
そうは言っても、実際は喘ぎながらの歩きです。特に登山口から夜叉神峠(小屋のあるところ)までは、寒いし背中のザックは重いし調子が上がりませんでした。その間を1時間20分もかかってしまったのですが、辛いのなんのって、こんなことは日高山脈以来の久しぶりのことです。それでも、杖立峠からは通常のピッチに戻り、山の地図の所要時間を短縮しながら登って行きます。しかし、下山翌日には激しい筋肉痛に見舞われました。やはりものには限度があるということです。
南御室小屋テント場
さて、今回の服装・装備はというと、ブリーフをウールにし、ロングのTシャツは夏用より少し厚手のウール、手袋は登り始めは夏用、稜線に出た時はミトンの厚手、テント設営時はゴム引き作業手袋、早朝の極寒稜線用にはゴアテックス+皮革+ダウンの防寒手袋、非常用にはゴアテックスの防寒手袋を用意したほか、いつも夏山で着ている服装です。テントもエアーマットも3シーズン用ですが、エアーマットの断熱能力がない分をフリースの生地敷き足すことで補うこととしました。歩いているときは多少の我慢はできるのですが、早朝の頂上及びテント内用にユニクロのウォームアップパンツ、ダウンのテントシューズと厚手のダウンインナーは欠かすことができません。
秩父錦はさすが・・・。
苺平を越え南御室小屋に到着すると小屋の煙突から煙が流れています。明日から3連休ですから準備に入っているようです。小屋でテントの受付を済ませます。今日は冬期小屋に4人泊まっているだけで、テント場で夜を明かす酔狂な人は他にいないようです。水場の水はコンコンと流れ出ていることを確認してからテントの設営を始めますが、もう気温はマイナス15℃ほどにもなっています。スコップで15〜20cmの雪を整地し、凍った地面に小屋から拝借してきた薪でペグを打ち込みます。この間に手は酷くかじかんできます。ザックをテントの中に投げ込み、ランタンに火を着けて手をかざします。一息ついたところで燗をつけて自分を取り戻します。外もテントの中もとんでもない寒さですが、シュラフの中に湯たんぽを入れて体を滑らせると極楽です。極寒の地なのにこんなに暖かくていいんでしょうか。答えはNO.でもあるのです。そのことは起きてみて分かったことです。
1日目 | 2日目 | |||||
着 | 地点 | 発 | 着 | 地点 | 発 | |
夜叉神峠登山口 | 1000 | 南薬師小屋 | 0700 | |||
1120 | 夜叉神峠 | 1125 | 0820 | 地蔵岳 | 0900 | |
1230 | 杖立峠前ベンチ | 1250 | 0940 | 南薬師小屋 | 1120 | |
1310 | 杖立峠 | 1305 | 1150 | 苺平 | 1150 | |
1500 | 苺平 | 1510 | 1250 | 杖立峠 | 1250 | |
1530 | 南薬師小屋 | 1350 | 夜叉神峠 | 1355 | ||
1430 | 夜叉神峠登山口 | |||||
所要時間 | 0530 | 所要時間 (小屋から) | 0310 |