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小雨降る美瑛岳 エゾオヤマリンドウの群落
(2004/ 8/21)


美瑛岳の朝

 国設白金野営場にテントを張って夜明けを迎えると,天候の悪化を示すように美瑛岳にかさ雲がかかっている。このままでは美瑛岳の頂上までは行くことができないだろうが,ポンピ沢まで行ってエゾオヤマリンドウを見ることはできるだろうと出発した。


草地を埋め尽くす エゾオヤマリンドウ

 ポンピ沢の手前のハイマツが切れた草地に出るとエゾオヤマリンドウの群落が目に飛び込んでくる。空が暗くなって雨が落ちてくるが,リンドウの花を見るのには支障はない。


ポンピ沢に沿って エゾオヤマリンドウ

 美瑛岳は,十勝岳に次ぐ十勝連峰第二の標高があり,花の山の富良野岳に隠れて地味な扱いの山である。花の百名山には取り上げられていないし,梅俊さんのガイド本や花の本にも取り上げられてはいない。
 しかし,エゾオヤマリンドウの自生地としては,美瑛岳に勝る山はないのではないだろうか。また,訪ねて見る機会は得られていないが,見事なエゾコザクラの群落もあるとのことだ。


凛と咲くエゾオヤマリンドウのカップル

 雨に濡れたエゾオヤマリンドウの花を十分堪能したので,もう頂上に行かなくてもいいだろう。大好きな花の一つのリンドウを見られ,満足のゆく美瑛岳であった。


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