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ハクサンフウロ ハクサンイチゲ ハクサンコザクラ 
ゴゼンタチバナ オヤマリンドウの白山


2005/7/16〜18


 7月16日 (1日目) 


ハクサンフウロ 南竜ヶ馬場の渓流沿いで

 山に登るようになって,ハクサン何がしと名の付く高山植物が多いのを知った。ゴゼンタチバナが白山の御前峰から付けられたことも,オヤマリンドウのオヤマが白山をさす御山から付けられたことを知ったのも,白山を登ることになって手に入れた山と高原地図の案内からだった。 

 北海道の山から遠ざかることになって,歩き甲斐がある花の山に簡単意は行けなくなったが,勤務地の岡山から高速道路を車を走らせれば花の名峰でもある白山に行けることから,天候の一番安定する海の日を選んでテント泊の山行を計画した。 


別山への尾根 天池のほとりのハクサンイチゲ

 白山の雪渓もそろそろ溶け出して,雪田にはあこがれのハクサンコザクラが咲き乱れ,山の斜面はハクサンイチゲで覆われ,草原にはハクサンフウロが点在し,稜線にはハクサンシャクナゲが可憐な花をつけているだろうと,夢と期待を込めた今回の白山花紀行であった。一切の業務を終えて住まいに戻り,だらだら準備をしているうちに出発が遅れ,そして約500kmのロングドライブの末に登山口である市ノ瀬に到着したのは,16日の朝8時を過ぎてしまっていた。

 天気は予報どおりの雨ではあったが,山稜で2泊するこの山を登らないことには,2週間後の北海道の日高の山,ペテガリ岳からコイカクシュサツナイ岳の縦走の訓練にはならないと,幕営道具から一眼レフに三脚までと20数キロ近くの重さになったザックを担いで,雨の別当出合から砂防新道に入る。


ハクサンシャクナゲ

 1300年以上の昔に登られた霊峰,深田久弥の日本百名山,田中澄江の花の百名山との名がつけば,海の日の3連休に人が押し寄せるのは不思議ではないが,それにしても,この湿度100%の樹林帯を黙々と登って行く人の群れに圧倒される。

 砂防新道というの名の由来は知らないが,砂防ダムのないその昔は土砂崩れで下流域の住民が多数命を落としているらしい。今夜の幕営地,雪渓がやっと溶け出した南竜ヶ場にほうほうの態で到着し,挙句の果てに,ビールを飲んで完全にノックダウンとなって昏睡する。


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