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ユニ石狩岳〜音更山〜石狩岳縦走
2003/ 8/13〜14


 2004/ 8/13 (1日目) 

 十勝地方上士幌町には,東大雪山系で日本200名山のニペソツ岳,石狩岳のほか,石狩岳に連なる音更山及びユニ石狩岳,そしてウペペサンケ山など標高2000mに近い山が聳えている。 また,これらの東側には,クマネシリ岳,西クマネシリ岳など1600mの山々が控えている。

 ルピナスが群生して花を咲かせることで知られる十勝三股の西クマネシリ岳付近十四の沢には永久凍土が確認されており,「永久凍土の眠る山」と紹介されている。(小泉武栄著「山の自然学入門(古今書院)」

また、上士幌町のお隣の鹿追町にある然別湖には,東ヌプカウシヌプリ、西ヌプカウシヌプリなどの山が接しているが,東ヌプカウシヌプリは標高1250mほどしかないのに,風穴の存在により高山植物が集中して生育し,氷河時代の生き残りのナキウサギも多数生息しているという。(小泉武栄著「山歩きの自然学(山と渓谷社)」)このように十勝北部には,日高山脈同様自然を色濃く残した山々が控えている。


シュナイダーコースに架かる虹

日高,道南の花を愛でる山旅も,大千軒岳や大雪山の縦走で一息ついたことから,今回は,ユニ石狩〜音更山〜石狩岳を縦走し,途中,ブヨ沼でテント泊をする東大雪を巡るコースとした。この縦走コースは,表大雪と違い人気も少なく,登山道の維持・整備に十分手が加えられておらず,そのことがかえって野趣をそそる結果となっている。

 前日夜,糠平湖を過ぎ,国道273号線脇の除雪ステーション駐車場に車を停め車中泊する。十勝三股から国道を別れ,音更川に沿って林道を進み,ユニ石狩岳への登山道である作業道跡を十国峠を目指し登る。作業道跡は背の高い熊笹に覆われていて,朝露ですっかり濡れたほか,途中からは雨もぽつぽつ落ちてきてすっきりしない。最終水場で大休止を取ったあと,針葉樹林帯の急坂を登って峠に着く。


林道から別れ登山道(廃林道)を行くが背丈ほどのある熊笹が待っている

 展望も今一つではあったが,ユニ石狩岳にはコマクサなどの高山植物が生えているとのことであったので,いったんコルに下りてからガレ場の急斜面を登る。コマクサはそう多くはなかったが,可憐な花を付けて登山道の周囲に見られた。

 いったん十国峠に戻り,今夜の宿泊地「ブヨ沼」を目指す。なだらかな稜線から小さなコブを登ると,ハイマツの周囲の礫地こコマクサが咲いている。さらに1685mに登り,樹林帯を抜けた鞍部がブヨ沼で,テント場はその先,周囲がお花に囲まれた快適な場所にあった。


1685mから 音更山

 展望も今一つではあったが,ユニ石狩岳にはコマクサなどの高山植物が生えているとのことであったので,いったんコルに下りてからガレ場の急斜面を登る。コマクサはそう多くはなかったが,可憐な花を付けて登山道の周囲に見られた。

 いったん十国峠に戻り,今夜の宿泊地「ブヨ沼」を目指す。なだらかな稜線から小さなコブを登ると,ハイマツの周囲の礫地こコマクサが咲いている。さらに1685mに登り,樹林帯を抜けた鞍部がブヨ沼で,テント場はその先,周囲がお花に囲まれた快適な場所にあった。


ユニ石狩岳登路に咲くコマクサ

 

テント場は詰めると10張ほど可能な広さで,到着時に先客はいなかったが,後に単独行の男性がテントを張った。水場はテント場から沢を5分ほど下った場所にあるということだが,源頭がテント場の開放トイレになっていることもあって,沢水の汚染が気になって,持参した水を使った。テントは周りの花が一番きれいな場所に張った。大雪の山々を見ながら飲むビールの味は格別である。


ブヨ沼のテント場


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