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伊豆ヶ岳から子の権現
(2010/ 1/15)


 
伊豆ヶ岳頂上

コースタイム 正丸駅0835〜1020伊豆ヶ岳1030〜1235子の権現1315〜1400西吾野駅

  2010年の山歩きの安全をお願いするため、「子の権現天龍寺」にお参りすることにした。コースは正丸峠〜伊豆ヶ岳〜子の権現。だが、西武秩父線の電車の暖房があまりにも心地よく正丸駅で目覚めることなく終点の西武秩父駅まで行ってしまったので、正丸峠をパスし馬頭観音を経て伊豆ヶ岳を目指すことにした。

 氷点下の正丸駅を出発、途中馬頭観音にお参りする。日の当たらない桧の植林を登り詰めると稜線までは数センチの雪が積もっている。伊豆ヶ岳に近くなるとまた雪が見え出す。頂上で休んでいると、同年輩の男性がやってきて声を掛けてくる。トレランで靭帯を損傷し2年間リハビリに努めていたとのこと。2年ぶりの山で不安が残るから伊豆ヶ岳往復だけで、子の権現には行かないという。


湯の沢の石灰石採掘場と奥に鳩首峠からの尾根

 伊豆ヶ岳頂上から下っていくと湯の沢の石灰石採掘場が見える。石灰石は湯の沢のほか、武甲山、白岩、吾野、日原のが知られている。この地層を持つ山に興味がある。本格的な山歩きのシーズンが始まる前にこれらの周辺の山を歩いておこうか。

 歩きやすい稜線の心地よいアップダウンを何度か繰り返し、子の権現手前の開けた場所に出る。太陽を一杯に集めたその場所には、3人のレディス登山グループの3人が昼食タイム中である。離れた長椅子に陣取りお湯を沸かして昼食タイムとする。レディスグループにプラティパスの使いかってや自慢のオスプレイのザックについて聞かれたので、調子に乗って日高の話にも及んでしまった。そして、お気に入りのカムイエクウチカウシ山を背景にした「山名刺」を差し上げて北海道観光をアピールしたのだった。


子の権現の大わらじ

 子の権現では本堂にお参りし、社務所で「子ノ聖様のお願いわらじ」を求め、1足を境内に納める。「草鞋(わらじ)は古来より『おあしを運ぶ』といわれ、善事を運び届けるものとされている。」とのことである。子の権現は「子ノ聖が十一面観音をお祀りし、この地に天龍寺を建てられたことにはじまる。その後、子ノ聖を大権現と崇め、本尊としてお祀りし・・・」ということだから、霊験あらたか間違いなし。

 伊豆ヶ岳から子の権現への道はほとんど植樹された尾根歩きで、展望はなく、この時期は特に寒々としている。子の権現から植林の中の登山道を下り、イモリ山・森坂峠・鍾乳洞のある本陣山へ分ける道を左に見てもくもく下り、小床集落に出る。子の権現で出合ったレディス3人組を追い越して西吾野駅に着くとちょうど電車がホームに入ったところだった。暖かい車内でまた熟睡してしまった。 


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