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高麗峠から曼珠沙華咲く巾着田へ
2008/ 9/23



あいあい橋近く 遅咲き群生地の曼珠沙華

 巾着田は、西武池袋線で秩父に向かう途中、飯能の先、高麗(こま)駅からすぐの高麗川に沿った場所にある。 「高麗」は名前が示すとおり、1300年以上前に高麗人が渡来したという長い歴史的関係を有する場所であり、また石器時代の住居跡があるという長い歴史のある場所でもある。

 周辺道路の大渋滞が予想される秋晴れの秋分の日、早めに出て299号線の観光案内所脇に車を停め、奥武蔵自然歩道を高麗峠へと向かう。歩道は自然林の中を通っていて、すぐ右側は、武蔵丘ゴルフコースとなっている。歩道はところどころ水が流れていて泥んこになっているところもあるが、軽く汗をかきながら標高177mの高麗峠に着く。この間、まったく展望はない。高麗峠からは下り一方で住宅地に出るが、巾着田に直接出るドレミファ橋は通行不能とのことなので、「あいあい橋」へと向かう。10時前だというのに、途中に設けられた駐車場はどこも満車状態である。


白花の曼珠沙華は4か所に

 あいあい橋から見る巾着田は、曼珠沙華(彼岸花)で真っ赤に染められている。以前は自由に出入りできた自生地は、巾着田曼珠沙華公園という名前になって、入場料の徴収も行うようになっていた。
 あいあい橋で入場料を払って公園内に入ると、そこは遅咲き群生地ということで、まだ蕾のものもあって、まさに最盛期であり、見ごたえのあるものだった。

 ゆっくり曼珠沙華の花を楽しみながら歩くと、白花が2輪ほどあって特に目を引く。この遅咲き群生地は全体の4分の1ほどを占めるだけであり、高麗川に沿って上流に向かうと広大な早咲き群生地になる。上流に観光バスの駐車場や高麗駅があることから、次から次とこれでもかという人が押し寄せて来る。もう群生地を上流に向かって歩くことは困難になってきたので、コスモス畑を通って高麗駅方面に出る。大渋滞の299号線を南下し、奥武蔵自然歩道の出発点に向かう。2時間半のハイキングではあったが、人と車の多さで、山道を歩く何倍か以上のエネルギーを使ってしまったようだ。 


高麗峠近く


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