3度目の北岳 クモイリンドウ
2006/ 8/26〜27
小太郎尾根のクモイリンドウ
□ 8月27日(日)
いやはや,昨日は隣の関西弁のおっちゃんの声は大きくてうるさかったな,と思っていると,朝のすがすがしいテント場に小鳥のさえずりは聞こえず、おっちゃんのだみ声が響いてきて,今回の山登りの惨状を象徴しているようだ。
紺碧の尾根
相変わらずガスがかかっているが,見上げる稜線の上空に青みがさしているので,今日の午前中はもう降られる恐れはないと,気が晴れる。
すっかり水に濡れたテントを撤収して下山にかかる。淡々と右俣コースを下りて行くと,遠くにどうにか歩いているような二人連れが見える。それは,もう本当に老境に達しているご夫婦のようであったが,それは柔和な顔をした上品いでたちの人たちだった。田中澄江は,「山は命をのばす」と書いているが,本当にそう思う。
肩ノ小屋東斜面のお花畑の(?)
いつものように芦安の温泉に浸かりたいから大樺沢は早足で降りたが,岩を伝ってほとばしる流れでは,心行くまでのどを潤した。
肩ノ小屋東斜面のチングルマ