[HOME][][]

タカネマンテマ咲く北岳 (2013)
(2013/ 8/ 9〜10)


吊尾根分岐の上部から中白根岳〜間ノ岳 奥に塩見岳


 8月 10日(土) 


タカネマンテマ(1)

 午前2時ごろ、大きなテントを3張りほど張っていた高校生の山岳部が起き出し出発の準備を始める。この時間に起き暗いうちに稜線を歩くと気持ちがいいだろうなぁ、元気があってうらやましいなぁとは思いながらも、シュラフの中でいつまでもまどろむ心地よさの方が勝って、起き上がったのは午前4時30分だった。富士山は顔を出し、朝陽も山脈から顔を出そうとしている。出発予定時刻を6時にして撤収の準備を進める。


タカネマンテマ(2)

 たちまち日が昇って気温を上昇させる。稜線に出てまずは北岳を目指す。北岳で御来迎の機会を得た人たちと北岳を越えようとする人たちが交差する。頂上からは甲斐駒ヶ岳が存在感を示し千丈ヶ岳は緑をたっぷり蓄えて控えめにたたずんでいる。タカネマンテマを楽しんだ後は一気に小太郎尾根分岐まで進み、ストレッチを十分に行って長い下りに備える。二俣に下り、大樺沢を淡々と下る。広河原でタクシーに人が集まったところで芦安に下りる。桃の木温泉は源泉掛け流しのいいお湯であった。(違和感のあった足首は家に帰ってから見るとポッカリ腫れ上がっていた。歩いているときに関節の動きがぎこちないなぁと感じていたが、この腫れはまだ引かない。)


タカネマンテマ(3)

 帰路、すぐ高速に乗らないで勝沼の先まで進み水上葡萄園に立ち寄る。デラウェアやピオーネを買おうと思って、車を甲府市内に向けるため国道20号をUターンさせる。住宅兼販売所の軒先にいつも並べられているブドウがない。温泉で汗を流しすっかり着替えて山の匂いは消してきたつもりだったが、奥さんが「山からの帰りですか。」という。(北岳に行かなかった2012年はファックスで注文しただけなのに、「昨年は来られなかったけれど、注文していただいたのですよね。今年は天候が不順でいつもの品種ができていないんですよ。デラウェアしかないのですが。」と箱詰めしながら、「○○さんですよね。」と言う。そんなこともうれしいが、ここのブドウは(丹精込めたであろう自家栽培で取り立てなので)とってもおいしいのに、とってもリーズナブルな値段で販売している。嶺崩ルートの長い登りもよし(?)、雄大な山並みの眺めもよし、なにもかもよしの北岳だったが、最後の葡萄園ではプロの対応を見せていただいた。(水上葡萄園の回し者ではありませんが、是非立ち寄ってみてください。茎が茶変していない新鮮な本物のブドウを山の帰りに味わってみてください。)

出発時刻/高度: 06:30 / 1557m
到着時刻/高度: 14:50 / 2903m
合計時間: 8時間20分
合計距離: 5.95km
最高点の標高: 3000m
最低点の標高: 1533m
累積標高(上り): 1523m
累積標高(下り): 225m


[HOME][][]