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世界遺産 中国・黄山の山登り(2日目)
2000/ 8/17〜22



黄山へ向かう途次の山村風景

黄山の山歩き・1日目
 黄山の山歩きは、のんびりとした一人歩きのつもりだったが、旅行社のアドバイス(登山口まで公共バスで行くと、113kmの道を3〜4時間もかかってしまうことが大きな理由)で、現地のツアー(180元)に加わることにした。往復のバス代のほか、ガイド料、81元もする入山料、保険、簡易な雨具、帽子、杖が含まれていて、とてもお徳だ。ただ、(便利を取るために)ツアーには参加するものの団体行動からは外してもらって、入山したのち集合場所までの間は自由に行動させてもらうことにした。

 05時15分、ホテルに迎えに来てもらい旅行社主催のツアーの一行に加わる。ツアーは総勢18人、マイクロバスに揺られ、07時標高400mのところにある孔府酒店で朝食を摂ることとなる。おかゆ、包子、漬物、茶叶蛋の朝食タイム(3元)。


すばらしいメニューの朝食

 朝食を済ませ、湯口、黄山大門を過ぎ、雲谷寺のケーブルカー始発点へ。ここで中国お決まりの揉め事が発生。ガイドとツアー客が、多分入山チケットのことで揉めている。このことで入山が遅れたが、いざ頂上を目指して階段、階段、また階段の道をひたすら登る。湿度110%、無風、全身汗まみれである。

 1時間半ほどで茶店のようなところに到着した。このあと、どこでも売られていたが、キュウリが疲労回復剤としてボウルの水の中に入れられ、1本3元で売られている。みんなが品定めのためにボウルに手を入れるので、これを生でそのままかじるには相当の勇気が要る。腹痛、下痢は覚悟の中国の旅である。食べることにした。

 お茶(15元)を飲みながら、持参した長谷川如是閑著「日本的性格」を読みながら30分以上も休んでしまう。隣に座った青年が「国によって国民の性格は違うだろう。」と聞いてきた。「個人個人によって性格は違うのではないか。」と答えると、「我的感覚不対。」(私はそう思わない)、国ごとによる国民尾性格の違いは大きい、と言ってきた。確かにそう思うし、その本にもそのように書いてあるが、中国国民を前にして本当に思っていることは言えない。


登山道脇の茶屋

 しぐれ雨の降る中脚を進め、ときおり切った西瓜(6元)やキュウリを食べながら休憩するなどして、白ヶ嶺、始信峰を通り北海賓館で面包の昼食とする。北海賓館からは急な階段などもほとんどなく、午後3時、今夜の宿泊先である排雲楼賓館に到着しドミトリーにチェックインする。宿泊代金はツアー料金に含まれてはいないので、120元を支払う。

 この賓館からは、晴れていれば墨絵の世界の風景を堪能できるのであるが、これも時の運、その場所にいることができることをもって、満足することとする。先に到着した上海の技術者が6人部屋に案内してくれるが、何かの間違いだと思うような汚い部屋だった。あとに到着した子供が「破房子!(古汚い部屋だ)」というほど。でも、この部屋は他の部屋よりグレードが高い。カイコ棚ながらベットに一人で寝られて日本の山小屋よりも断然広いスペースを独占できる。温水シャワーも水洗の便器もテレビもあるからましか。


山頂のホテル 登山小屋

 陽が落ちて寒くなってきたホテルの前庭で、ガンガンに冷えた青島ビール(10元)を飲み、カップ面(8元)にお湯を入れてもらってこれを食べる。昼間の暑さを忘れて十分に気分転換もした。部屋に戻って、おしゃべりしながら就寝タイムを待つ。明日は6時起床で、6時30分に出発だ。湿った布団も疲れの前には、余り気にならない。


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