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もう一度安達太良山へ
2012/ 2/24〜26
峰ノ辻へ向かう
■ 2月26日(日) 3日目 ■
くろがね小屋では、AUの携帯電話が使用可能という記録があるほかは使用不可が常識になっているようですが、そうでもありません。小屋内の特定地点でドコモのFOMAでアンテナが3本きちんと立ちます。ということで、昨日までは行程管理人にメールを送っていましたが、今朝は晴れ間が見えるのにさっぱりです。計画では今日はくろがね小屋から奥岳登山口に直接下りる予定でしたが、もう一度安達太良山に登りたい衝動に駆られました。そんなわけで、ルート変更の報告なしのままで安達太良山を目指し、薬師岳からあだたら高原スキー場に下りることにしました。
頂上下の指導標
昨日は、小屋が満杯になるほどの人数で、多くの人が安達太良山に向かいましたので、そのトレースを借りることにしました。ただ、昨晩に降り積もった雪が深く、アイゼンの歯はクラストをつかむことができません。トレースの多くはスノーシューによるもので、アイゼンにはきついかなとは思いましたが、フル装備だったにも関わらず、空身に近いザックで歩いた昨日より若干早いlペースで歩くことができます。先行者を追い越しながら頂上を目指します。分岐の標識(くろがね小屋・安達太良山・薬師岳への分岐)付近では、ご夫婦(↑)が(この標識を見落として)薬師岳へのルートを巡って意見が分かれています。あだたら山の会の会報(2012年3月4日号)によると、ここが道迷い多発の場所だということです。その理由は、視界が利かない時にこの標識の場所に立ってみると明白です。
今日も頂上は気象条件から瞬時の滞在となりました。この先、薬師平を経て五葉平から奥岳登山口への道は初めてのルートですが、トレースを拝借して行けば何とかなるだろうと進みます。GPSには今回のコースを3分割してアップロードしてきましたが、小屋で昨日のトラックを見るためにわずらわしいウェイポイントを消したら、ルートの記録も消えてしまいました。そんなわけで、このルートも最後まで篠竹と赤布で導かれますので、ありがたいことです。
頂上
安達太良山からの下山コースは雪がたんまりと積もっています。ですから前者の足跡を正確に追って行かないと腰まで埋まってしまいますが、途中からスノーボードやスキーをやる人がその踏み跡を遠慮なく消し去っていきます。「おい、登山者の踏み跡を滑るなよ!」と言いたい気持ちですが、あちこちで転んでいるような初心者が多いようで、許容の範囲としておきましょう。
薬師岳の下で
スキーなどで分からくなった足跡を、見当をつけながら歩いて行きます。積雪量はだんだん多くなり、雪山を楽しんでいる実感が湧いてきて、楽しい限りです。あだたらエキスプレスの乗り場が見えると、足跡はほとんどがそちらに向いています。我慢して最後まで歩くんだと五葉平に向け斜面を下って行きますが、ここからはちょとでも踏み跡を外すと起き上がるのが大変になります。また、ゴンドラ乗り場から五葉平を経てスキー場のゲレンデまでの間は、利用者が少ないことから赤布などによる表示も基本的にはなされないことになっているので、「安易にこのルートに入り込まないように」と、あだたら山の会の会報に書かれています。しかし、このコースに入ったときはトレースあり、空も広がってきて山の形が見えるようになり、快適な歩きを楽しみます。
薬師岳方向を振り返る
樹林帯から急斜面を下り、あだたら高原スキー場のゲレンデに出ました。日曜日でたくさんの人がゲレンデに出ています。肩身を狭くしてゲレンデ脇を下りて行きます。もうお昼という時間に登山口に降り立ったところ、単独の女性から様子を聞かれます。今から頂上を往復するそうですが、ゴンドラを使うそうなので時間的には大丈夫でしょう。身支度も言葉使いも態度もキリリと決まっていて、爽やかにゴンドラに向かって行きます。
寒かったね。
財布がECOなので、高速道路は無料区間だけを走り、県境で一般道に下ります。そこはまだ福島県内で、国道4号線脇に「り菜あん」という地元の農産物直売所があったので、野菜とリンゴを買い求めました。特にリンゴは市価の3割ほどの値段で売られていましたが、福島での実態はもっと深刻で風評被害というものはなんと罪深いことなんだと暗澹たる気分させられます。り菜あんではちょうどイベント開催中で、「り菜あん汁」をごちそうになって、我が家までの長丁場の運転を再開したのでした。
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往路 | 復路 | |||||
着 | くろがね小屋 | 発 | 着 | 奥岳登山口 | 発 | |
くろがね小屋 | 0750 | 1100 | 奥岳登山口 | |||
0840 | 峰の辻 | 0840 | 1020 | 五葉平 | 1020 | |
0900 | 頂上下標識 | 0900 | 1010 | ゴンドラ | 1010 | |
0910 | 安達太良山 | 安達太良山 | 0915 | |||
所要時間 | 0120 | 所要時間 | 0145 |