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Team Hidaka at くろがね小屋
2013/11/29〜30


だるまストーブ


 11月29日(金) 1日目  

  2011年の東北大震災以来、山の雑誌が放射線量がどうのこうのと今もって騒ぎ立てる福島の山、なかんずくその象徴的な安達太良山には2012年1月と2月に訪れ、くろがね小屋にそれぞれ1泊、2泊してきた。そんな出版界の記事の穴埋めの餌食となって宿泊者が大幅に減少してしまったくろがね小屋に泊まって、翌日に安達太良山に登ることにしたのは、Team Hidaka のミーティングを兼ねてのことであった。


勢至平へと向かう

 あだたら高原スキー場に車を置き、馬車道から勢至平を経てくろがね小屋に向かう。積雪量は少なく、馬車道を縫うように付けられた泥濘で滑りやすい道を抜け、その後のフラットな歩きやすい道を2時間かけて小屋へと向かう。途中から硫黄臭が漂い、小屋の温泉が早くおいでと誘っているようだ。それまでの快晴が一変してどんよりとした空模様になったころ、くろがね小屋に到着する。本日の小屋の宿泊者は5人と少ない。


くろがね小屋

 小屋に到着すると、なにはさておき、くろがね小屋名物の源泉掛け流しの温泉に入って、冷えた体を温める。熱くもなくぬるくもない白濁した温泉は、えも言われぬ山中の極上の温泉である。この温泉のためだけにくろがね小屋に宿泊する価値は十分ある。この日は消灯時間までに3回入った。


小屋から麓の方向を見る

 温泉に入った後は、テーブルに地図を広げて2014年の日高の山の計画をする。Team Hidakaの意見が集約できたところで、日本酒やワインの栓を開ける。管理人さんのご指導も得ての夕食は特製のすき焼きである。管理人さん曰く、「明日は40人の予約があるが、夕食を頼んだのは7人で、あとは全員自炊だ。」とのこと。小屋名物のおいしいカレーライスの夕食を食べないで自炊するのも申し訳ないが、それもランプが吊り下げられた好ましい雰囲気のこの小屋での情緒溢れる一こまである。


ともし火

 持ち込んだ日本酒などがすっからかんとなったところで、今日のお楽しみは終了とし、温泉に体を沈めてから布団に潜ると意識はただちになくなる。夜半、強風が小屋を震わせている。2日目は相当の悪天候でも安達太良山に登ることと決めていたので、その風の音を、管理人さんが機械を使って除雪をしている音だと勘違いしたほどだった。

 


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往路    復路   
 着  地点 発  着  地点  発 
   あだたら高原スキー場 1050    くろがね小屋      0710 
   ↓    0910  安達太良山
0915
1250   くろがね小屋 1110  あだたら高原スキー場
 所要時間 0200 所要時間  0400